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AndroidのeSIM転送機能を使ってドコモ回線を移行する方法【Pixel端末で実践】

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AndroidのeSIM転送機能を使ってドコモ回線を移行する方法【Pixel端末で実践】

Android には、端末同士で簡単に eSIM を移動できる機能が用意されている。必要なのは Android 14 以上の、eSIM 転送機能を備えた Android 端末を2台。

この eSIM 転送機能の最大の特徴は、キャリアでの eSIM 再発行手続きが不要なこと。つまりスマホの機能だけで、eSIM が移行できてしまう。SIM カードを挿し替える感覚で利用できる利便性があるものの、実はまだ発展途上の段階。一部のキャリア(ドコモだけ)しか、この仕組みで eSIM が移行できない。

NJ

今回は、実際に Pixel 8 から Pixel 9 Pro へ eSIM を移してみました。eSIM 転送機能がどのようなものなのか、一緒に手順を確認していきましょう!

なお iPhone や iPad には「eSIM クイック転送」と呼ばれる同等の機能があり、各キャリアは対応済み。

Android eSIM転送機能を使う準備

用意するもの

  • eSIM 転送機能を持つ Android 14 以降の端末2台
    (ただし Android 14 でも未対応機種あり)

現状、国内における eSIM 転送の対応キャリア状況は以下の通り。

eSIM 転送機能対応状況(2024年12月現在)
キャリア対応状況
ドコモ対応
ソフトバンク未対応
au未対応
楽天モバイル未対応

また、ドコモの eSIM 転送に対応している機種は、以下のサイトから確認できる。

Google Pixel の場合、Pixel 8 / 8 Pro / a8 / 9 / 9 Pro シリーズが対応。他に、Galaxy、Xperia、AQUOS の一部の機種が利用できる。

今回は、Pixel シリーズの端末を使って、ドコモ回線を移行していく。

移行元の端末Google Pixel 8
移行先の端末Google Pixel 9 Pro

Android eSIM 転送機能を使った移行手順

基本的には eSIM の移行先の端末 (Pixel 9 Pro) で操作していく。

  1. Android の設定メニューから「ネットワークとインターネット」をタップして SIM メニューを開く

    Androidの設定メニューから「ネットワークとインターネット」を選択Androidの設定メニューから「SIM」を選択

  2. 「SIM を追加」をタップして「他のデバイスから SIM を移行する」を選択

    「SIMを追加」メニューを選択「他のデバイスからSIMを移行する」ボタンをタップ

ここで、移行元の端末 (Pixel 8) のロックを解除して、操作しているスマホの近くに置いておく。

NJ

近くに置かないと、エラーになって先に進めなくなります。

  1. 準備ができたら次の画面を先に進む(移行先の端末)
    Google Pixel または Android デバイス
  2. 移行先の端末に QR コードが表示される
    eSIM 移行で読み込むためのQRコード
  3. 同時に移行元の端末に、QR コードをスキャンするように通知が届くので「次へ」をタップして QR コードリーダーを起動する
    新しいデバイスに表示されたQRコードをスキャンする指示を確認して「次へ」をタップ
NJ

ここで、操作方法に関するアドバイスです。

最後の「次へ」が表示された画面を消してしまった場合、しばらくすると再表示される。もし表示されない場合は、最初からやり直す。また、この画面が出てこない場合は、移行元の端末 (Pixel 8) を再起動してやり直すのがポイント。

  1. 移行元の端末で起動した QR コードリーダーを使ってスキャンする
    自動的に起動する QR コードリーダー
  2. 移行先の端末で SIM を移行する確認メッセージを読んで「移行」をタップ
    "移行先端末でSIMの移行確認メッセージが表示され「移行」ボタンをタップ
  3. 移行元の端末で、SIM移行を承認するためにロックを解除する
  4. 移行先の端末で、自動的に SIM の移行処理が行われる

  5. 移行した docomo の SIM を有効化する
    OFFになっているdocomoのeSIMをONにする
  6. 有効化後、デュアル SIM になった場合は、SIMの設定が行える
  7. SIM のラベル(回線を認識するための名称)を確認して次へ進む
    SIMのラベルを確認して「設定」ボタンをタップ
  8. プライマリ SIM を設定する(この画面もデュアル SIM 設定時のみ表示)
    通話、テキストメッセージ、モバイルデータでどちらのSIMを優先とするかタップして選択
  9. ドコモの eSIM が有効化される
    docomo eSIM

これで eSIM の移行が完了する。

NJ

使えなくなった移行元のeSIMは、自動的に削除されます。

eSIM転送機能を使ってみた感想

キャリアでの手続きなしで、eSIMが簡単に移行できるのは便利だった。ただ画面の指示通りに進めるだけ。これなら誰でも簡単にeSIMを移行できる。

ただ利用できる機種が限定され、対象キャリアがドコモだけなので、現状はあまり多くのユーザーは恩恵を受けられない。それでも2024年に動き出したばかりの機能のため、近い将来に対象キャリアが増えることを期待したい。

NJ

それぞれのキャリアが、この機能を使った eSIM 再発行機能の受け口を用意する必要があるみたい。で、真っ先にドコモが対応したというわけ。

ドコモの eSIM 再申請は、EID を登録したりと手間が掛かるので、このように簡単に eSIM が移行できるのは本当に助かる。難しい操作は一切なく簡単に行えるので、対象端末をお持ちの方はぜひ試してみてほしい。

また iPhone の「eSIM クイック転送」とは互換性がないため、今は iPhone と Android 間での利用はできない。ただ裏の仕組みは同じようなので、どちらかの規格に統一する動きがあれば、こちらも可能になる未来が見えてくる。

NJ

この規格は早く統一して欲しいですね!

【FAQ】よくある質問

eSIM転送機能がうまくいかない場合どうする?

通常のeSIM再発行の手続きを行って、QR コードから eSIM の開通手続きを行う。ドコモ系の eSIM 再発行手続きについては、次の記事が参考になる。

eSIMの移行が楽なキャリアはないの?

eSIM 転送機能を使わずとも、楽天モバイルは簡単に手続きできる。eSIM 再発行、認証、eSIM 開通と手順が少ない。こちらは次の記事を参考にしていただければと思う。

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NJ

元システムエンジニア。現在は個人事業主として独立。ガジェットのレビューや、旅行の記録、フリーランスの日常をブログで発信。Web サイト運営、ポップデザインや動画制作など、パソコンでモノづくりをしている。

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