セサミタッチ実機レビュー!スマートウォッチや指紋認証で玄関の鍵を開けられるアイテム
玄関の鍵をスマホで操作できるスマートロック「セサミ5」を導入したら、あまりにも生活が便利になった話は先日お伝えした通り。
今回はそのセサミ5を拡張できるアイテム、セサミタッチを追加購入したのでそちらをご紹介。
このセサミタッチは、名前の通りタッチ操作でセサミ5の施錠や解錠が行えるアイテム。指紋認証とICチップの読み取り機能があり、Apple Watch や Pixel Watch といったスマートウォッチでも操作が可能になります。
では詳しい機能紹介を含め、レビューしていきます。
セサミタッチの特徴
- セサミシリーズの製品と連動して施錠・解錠ができる
- 指紋認証での解錠ができる
- SuicaなどのICカードで解錠ができる
- スマホの NFC で解錠できる
- スマートウォッチで解錠できる
- 手のひらをタッチすると施錠する
- 連携できる台数は2台まで
- 防水性能は IP65
- バッテリー寿命は1年以上
セサミタッチは指紋認証やICチップの読み取り機能があり、ドアの鍵に取り付ける セサミ5 や自転車の鍵として取り付けられる セサミサイクル2 と連動させることで、スマホアプリで操作しなくても施錠・解錠ができるようになる拡張機能です。
ただし連動させる機器とは距離が近くないと通信できないため、セサミ5用であれば玄関に直接貼り付けて利用します。最大2台の機器と連携できて、上下2重構造の鍵でもセサミタッチ1台で対応可能です。
指紋やICチップの登録は、セサミのスマホアプリで行います。登録できる指紋は100パターン、ICチップは100個まで。指紋を登録する場合は、同じ指を複数パターン登録することで認証エラーが起こりづらくなります。
そしておサイフケータイ (Felica) に対応したスマホ、スマートウォッチもICチップ搭載機器として登録できます。
- 指紋認証
- ICカード(Suica や銀行のキャッシュカードなど)
- スマートフォン(おサイフケータイ・Felica 対応機種)
- スマートウォッチ(おサイフケータイ・Felica 対応機種)
iPhone や Apple Watch は Felica 対応機種として登録できます。
セサミタッチに対応している製品
- セサミ5
- セサミサイクル2
- セサミ4(旧モデル)
- セサミ3(旧モデル)
SesameOS3を搭載したスマートロックに対応。旧モデルのセサミ3 / セサミ4で利用する場合は、アプリから SesameOS の更新が必須です。
セサミ5については、単体で詳しくレビューしているので参考まで。
セサミタッチの開封から設置まで
内容物はセサミタッチ本体と、設置用の両面テープ、取り付け方法とサポートに関する冊子です。設定はセサミのアプリから行います。
セサミタッチを設定する手順
- 本体の裏蓋を外す(防滴仕様で裏蓋は外れづらいので、引っ張るように開ける)
- 本体の電池ボックスにある絶縁シートを抜いて、改めてふたを閉める
- アプリを起動して新規デバイスを追加する
- SesameOS を更新する(バグ修正や新機能追加など重要な更新が含まれるので、このように赤いマークがついていたら必ずアップデートを実施)
- セサミタッチと連携する機器(セサミ5など)を追加する
- ICカードの管理からICカードを追加する(+ボタンを押してICカードをセサミタッチ本体に読み取らせる)
- 右上の [X] ボタンを押すまで連続して登録できる(登録したICカードはタップして名前の変更が可能)
- スマートウォッチ(NFC機能があるもの)も同じ手順で登録できる
- おサイフケータイが使えるスマホも同様に登録できる(ただしAndroidスマホは複数のICカードを内蔵しているので、何度かタッチして複数登録する必要がある)
- 指紋の管理から指紋を登録する(+ボタンを押してセサミタッチ本体の指紋センサーで読み取る)
- 同じ指を複数登録することで指紋認証の制度が上がる(1本の指に対して5つ以上登録しておくと認証エラーが起こりにくくなる)
これで設定完了です。実際にセサミ5が施錠した状態で、タッチ操作による解錠ができるか試します。指紋認証、ICチップによる認証が問題なく動作すれば設置して大丈夫です。
Android スマホ登録時の注意事項
おサイフケータイ対応の Android スマホであれば、セサミタッチに登録できます。しかし注意書きにも書いてある通り、Android 端末は複数のICチップを登録しているため、1回の登録では全てのICチップを登録できません。何度かタップを繰り返すことで、複数のICチップの情報が登録できます。
タイミングによって登録できたり、既に登録済みで「ピー」っとエラーになったりするため、何度も繰り返すのがポイント。
もし Android スマホを登録して、鍵が開く場合とエラーになる場合があるなら、登録されていないICチップの情報がある可能性が高いです。改めてICカードの管理を開いて、スマホのIC情報を追加登録します。
僕の使ってる機種 Pixel 6 Pro では、登録できたICチップが5種類もありました。
セサミタッチをドアに設置する
ドアへの設置は、セサミタッチの裏側にある両面テープを剥がしてドアに貼り付けるだけです。ドアの塗装が剥がれる可能性は否めませんが、とりあえずどうにかなるだろうと玄関に直貼りしています。
人によってはドアに "コ" の字で挟む自作のパーツを噛ませたり、3Dプリンターでセサミタッチを装着できるカバーを作ったりしている人もいるようです。
なお旧型は、電池交換のたびに両面テープをはがさないといけない仕様でしたが、現行モデルはスライドして簡単に本体が外せるようになりました。
セサミタッチを使ってみた感想
最初はセサミ5と NFC タグでどうにかなると思っていたのですが、どうも NFC タグによる操作は動作が重く、スムーズに開閉ができない場合がある点がストレスでした。それを解消すべく導入したセサミタッチは、ICカード読み取りによる反応がとても速く満足しています。
解錠のためにアプリを起動しなくて良いのは、想像以上に楽です。妻は指紋認証で鍵を開けていて、鍵やスマホをバッグから取り出す手間がなくなって便利だと好評です。朝ゴミ捨てに行く場合は僕も指紋認証で解錠するので、完全に手ぶらで済むようになってQOL瀑上がり。
施錠は手のひらをセンサーに当てるだけ。指紋認証エラーで鍵が閉まる仕組みです。ただこの仕様について説明書には記載がなく、最初どうやって施錠するのか戸惑いました。試しているうちにエラーで施錠すると判明。探してみたら公式の Twitter で説明するに留まっているので、もう少しわかりやすく説明書にも記して欲しいです。
セサミタッチとセサミタッチProの施錠方法が決定いたしました👏 pic.twitter.com/70X5rjNYa9
— セサミスマートロック🔑 (@candy_house_jp) May 31, 2023
認証OKの場合は速い反応で解錠するのですが、認証エラーの場合は判断まで数秒掛かります。感覚的に待たされてる感があるので、この反応時間が改善してくれれば完璧です。
防水性能は IP65 で、玄関に雨が当たっても問題ありません。裏蓋がゴムパッキンで止まって、防水構造になっています。しっかりゴムで止まっているため裏蓋は外しづらく、電池の絶縁シートを抜くのが大変でした。
あとは概ね満足です。
総評
セサミタッチのメリット
- 指紋認証で鍵(セサミ5)が開けられる
- ICカードのタッチで鍵が開けられる
- スマホのFelicaタッチで鍵が開けられる
- スマートウォッチをタッチして鍵が開けられる
- 指紋センサーに手のひらを反応させれば施錠もできる
手ぶらで鍵が開けられるようになるのが、セサミタッチ最大のメリット。玄関の前でカバンの中を漁らなくて済むのがこんなにも楽だなんて。スマートロックの導入だけでも十分に利便性を実感していましたが、このセサミタッチで更にもう一歩便利になってくれて、とても満足しています。
セサミ5のデメリット
- 施錠時の反応がやや遅い
反応速度は SesameOS の更新で対応してくれるのを待ちたいです。
セサミ5&セサミタッチが最高に便利
改善して欲しい点はいくつかあるものの使い心地は概ね良く、買ってよかったと実感しています。セサミ5同様、セサミタッチも早々にわが家にとって欠かせないアイテムになりました。とにかく鍵を開けるのが楽です。
結局、セサミ5とNFCタグの組み合わせで満足できずセサミタッチを導入したのは正解でした。もしセサミ5だけで運用しているなら、ぜひセサミタッチの導入をおすすめしたいです。
セサミシリーズは、低いコストでスマートロックが導入できるのが最大のおすすめポイントです。セサミ5とセサミタッチ、この組み合わせで導入すれば圧倒的な満足度が得られるのは間違いありません。