Osmo Action 5 Pro おすすめのマイクロSDカードはこれだ!4K撮影には256GB推奨
DJI Osmo Action 5 Pro は、約 48 GB の内蔵ストレージを搭載する。撮影時間の目安は、約1時間。
この内部ストレージは、SDカードの入れ忘れや予備の準備を忘れた時など、予備的な位置付けで利用するもの。長回しする機会の多いアクションカメラでの撮影においては、マイクロSDカードが欠かせない。
では具体的に、どのSDカードを選んだら良いのか?
この記事では、僕が実際に Osmo Action 5 Pro で使っているマイクロSDカードを紹介しながら、SDカードの選び方を解説していく。
ぜひ、SDカード選びの参考にしていただければと思います。
Osmo Action 5 Pro おすすめのmicroSDカード
結論から述べると、これらのいずれかのSDカードを選んでおけば問題ない。どちらも性能はほぼ一緒で、256GB が3,500円前後で売られている。
Osmo Action 5 Pro は、最大 1TB のSDカードまで対応しています。ここでは、256GBを中心に紹介していますが、容量は必要に応じてお選びください。あとで、容量の選び方について触れています。
Samsung EVO Plus
- ビデオスピードクラス V30
- アプリケーションパフォーマンスクラス A2
- UHS-I
- UHS スピードクラス 3
- 最大転送速度 160MB/秒
- 防水・海水対応、耐温度、耐磁、耐X線
- 保証期間10年
この EVO シリーズは、1年近く Osmo Pocket 3 用でも使っている。4K 動画撮影も快適に行え、Osmo Action 5 Pro でもその使用感は変わらない。どの用途で使うにしても、これを選んでおけば大丈夫と安心できる製品だ。
Kingston Canvas Go!Plus
- ビデオスピードクラス V30
- アプリケーションパフォーマンスクラス A2
- UHS-I
- UHS スピードクラス 3
- 最大転送速度 170MB/秒
- 防水性、耐温度、耐衝撃・耐振性、耐X線
- 製品寿命期間保証 / 無料技術サポート
DJI が Osmo Action 5 Pro 用として推奨するSDカードの1つ。ラインナップは 1TB まで用意されている。Osmo Pocket 3 の推奨SDカードでもあるため、DJI 製品に利用するなら1枚は所有しておきたい。
入手性の良いSamsungと公式推奨のKingston
Samsung EVO Plus は、Nintendo Switch 推奨のSDカードであったり、撮影データ保存以外にも様々な用途で利用できる、万能のSDカードだ。家電量販でも販売しているため、入手性がとても良く信頼性も高い。
一方の Kingston のSDカードは、DJI の推奨モデルになっている。DJI の保証が付いた安心感はあるけれど、Samsung ほど入手性は高くない。それでも Amazon 等の特定のサイトで購入できるため、特に問題はない。
昨今は DJI 製品の人気により、Kingston のSDカードも購入しやすくなりました。比較しても性能はほぼ一緒のため、ブランドで選んでも良いし、値段で選んでも良いというのが結論です。
予備を含め2枚あると安心、両方買う判断もあり
僕の場合、Osmo Action 5 Pro と Osmo Pocket 3 で、マイクロSDカードを共有して使っている。メディアの破損や紛失により撮影できなくなると困るので、予備を含め次の3枚構成で撮影している。
- Samsung EVO Plus 256GB ✕ 2枚
- Kingston Canvas Go!Plus 256GB ✕ 1枚
個人的に信頼を置いている Samsung と、DJI が推奨する Kingston のどちらが良いか判断するため、試しに両用使ってみることにした。その上で判断した結論がこれ。
Samsung と Kingston、どちらも良い。
僕が Samsung EVO Plus を使っているのは、他の機器でも利用しているのが主な理由。GoPro やミラーレスカメラ (α7iv、ZV-1) での撮影実績を評価して、DJIの製品にも利用したのが最初の始まり。
そして DJI 製品を使うようになって、Kingston を導入した結果、使用感はほぼ一緒だった。これまで Samsung 一択だったので、新たに高性能なSDカードを開拓できて嬉しい。
購入時の注意点として、国内正規品でないと製品保証が受けられない。時折、並行輸入品(海外リテール品)が紛れ込んでいるため、気を付けてほしい。
Osmo Action 5 Pro に必要なSDカードの容量はどれくらい?
どの画質 (解像度、FPS) で撮影するかによって、必要なSDカード容量が異なる。1080p での撮影なら、128GB で足りる。もし不足した場合、内蔵ストレージで補える。4K の場合は、256GB 以上あると安心できる。
解像度 | フレームレート | 撮影時間 |
---|---|---|
4K | 100FPS / 120FPS | 2時間12分 |
50FPS / 60FPS | 2時間24分 | |
25FPS / 30FPS | 2時間53分 | |
1080P | 50FPS / 60FPS | 4時間52分 |
25FPS / 30FPS | 7時間25分 |
解像度 | フレームレート | 撮影時間 |
---|---|---|
4K | 100FPS / 120FPS | 4時間18分 |
50FPS / 60FPS | 4時間40分 | |
25FPS / 30FPS | 5時間37分 | |
1080P | 50FPS / 60FPS | 9時間29分 |
25FPS / 30FPS | 14時間26分 |
僕が 256GB のSDカードを利用している理由は、1日あたりの撮影データが 128GB 前後あるため。撮影途中で容量不足にならないように、わざと大きい容量を選んでいる。
そもそもアクションカメラは、水に濡れたり泥まみれになったり、通常のカメラよりも過酷な環境で使われることが多い。そのため、撮影途中でのSDカード交換は、かなり大変だ。清掃しないまま蓋を開けると、本体が故障するリスクを伴う。
アクションカメラの撮影は、容易にSDカードが交換できないことも考慮しなくてはいけない。
例えばシュノーケリングで海の中を撮影するときは、撮影が終わっても、本体を水洗いしてきれいに拭き上げるまで、SDカードを取り出さないように注意しています。
ポイントは、撮影の途中で容量不足になって交換する必要のない容量を選ぶこと。おすすめは、1080p 撮影で 128GB 以上。4K 撮影で 256GB 以上。
DJI公式が推奨するマイクロSDカード
DJI 公式サイトのスペック表には、Osmo Action 5 Pro の推奨 microSD カードが記されている。対象のモデルは3種類で、上記で紹介した Kingston の Canvas Go!Plus も含まれる。
DJI 推奨 Osmo Action 5 Pro 用SDカード
- SanDisk Extreme Pro 32GB
- Kingston Canvas Go!Plus 64GB
- Kingston Canvas Go!Plus 128GB
- Kingston Canvas Go!Plus 256GB
- Kingston Canvas Go!Plus 512GB
- Kingston Canvas Go!Plus 1TB
- Lexar Pro 64GB (1066x)
- Lexar Pro 128GB (1066x)
- Lexar Pro 256GB (1066x)
- Lexar Pro 512GB (1066x)
SanDisk、Kingston、Lexar の製品がラインナップされている。
Osmo Action 5 Pro の内蔵ストレージ容量より少ない、32GB のSDカードが推奨になっているのはいかがなものか?と思うところはあるものの、最大容量の 1TB まで推奨モデルをランナップしている点は評価できる。
データ破損のリスクを減らすために、少ない容量の SD カードを複数運用する方法もあるため、少ない容量が絶対にダメとは言い切れない。それでも個人レベルで行う撮影であれば、128GB 以上の大容量モデルを選んだほうが、利便性は高いのは間違いない。
仕様の比較
製品 | 各クラス・UHS | 書込速度 | 推奨容量 | リンク | |
---|---|---|---|---|---|
Samsung EVO Plus | V30, A2 UHS-I | 120MB/s | 256GB | Amazon | 楽天市場 |
512GB | Amazon | 楽天市場 | |||
SanDisk Extreme Pro | V30, A1 UHS-I | 90MB/s | 32GB | Amazon | 楽天市場 |
Kingston Canvas Go!Plus | V30, A2 UHS-I | 90MB/s | 64GB | Amazon | 楽天市場 |
128GB | Amazon | 楽天市場 | |||
256GB | Amazon | 楽天市場 | |||
512GB | Amazon | 楽天市場 | |||
1TB | Amazon | 楽天市場 | |||
Lexar Pro 1066x | V30, A2 UHS-I | 120MB/s | 64GB | Amazon | 楽天市場 |
128GB | Amazon | 楽天市場 | |||
256GB | Amazon | 楽天市場 | |||
512GB | Amazon | 楽天市場 |
比べてみると、推奨モデルでない Samsung EVO Plus のスコアの良さがわかる。これらのデータから、DJI が Osmo Action 5 Pro に推奨するマイクロSDカードのスペックがこちら。
容量 | 32GB ~ 1TB |
---|---|
UHS スピードクラス | 3 |
ビデオスピードクラス | V30 以上 |
バスインターフェーススピード | UHS-I 以上 |
最大書込速度 | 90MB/s 以上 (*) |
なお、ビデオスピードクラス、UHSスピードクラスにはそれぞれ最低保証スピード(転送速度の下限)が定義され、どのようなフォーマットで撮影ができるのかが明確になっている。
次の通り、30MB/s 以上あれば 4K 動画を撮影できるため、最大書込速度 90MB/s (*) が、最低ラインである必要はない。
最低保証レート | スピードクラス | 対応ビデオフォーマット | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
UHSスピードクラス | ビデオスピードクラス | 8K | 4K | FHD | HD | |
90MB/s | V90 | |||||
60MB/s | V60 | |||||
30MB/s | 3 | V30 | ||||
10MB/s | 1 | V10 | ||||
6MB/s | V6 |
バスインターフェーススピードは、理論上の最高書き込み速度を定義する。定義なしでは、4K 動画の撮影要件を満たさないため、Osmo Action 5 Pro には UHS-I 以上が求められる。
バスインターフェース | 最大転送速度 |
---|---|
定義なし | 25 MB/秒 |
UHS-Ⅰ | 104 MB/秒 |
UHS-Ⅱ | 312 MB/秒 |
UHS-Ⅲ | 624 MB/秒 |
ローマ数字で定義されたバスインターフェースは、スピードクラス同様 microSD カード上に記されている。
SanDiskは容量が少なくLexerは高すぎる
DJI 推奨モデルのうち、SanDisk と Lexer の製品について記事内で触れていないのは、以下の理由に依るところが大きい。
- SanDisk Extreme Pro は 1TB モデルまで容量があるけれど、推奨は 32GB のみ
- Lexar Pro は、他の製品と性能は同等レベルなのに価格が高すぎる
また SanDisk Extreme Pro は、日本国内向けの製品保証の適用外になる並行輸入品(海外リテール品)ばかりで、保証がきちんとした製品を買うのが難しい一面もある。そして国内向けの正規品になると、信じられないくらい 高額で売られている。
ちゃんと保証のある製品を買おうとすると、どちらも高すぎます!
結論 Samsung か Kingston でいかがでしょう?
利用実績が多く、性能も安定して、入手性の高い Samsung。DJI の推奨モデルであり、Samsung のSDカードと性能も価格もほぼ同じの Kingston。どちらも国内向けの製品として、保証がしっかりしている。
迷っているなら、推奨モデルを購入すれば良い。
僕はどちらの製品も使っているし、どちらも同じように使いやすい。片方が優れていると結論付けられないし、もし次に購入するなら、単純に安く購入できるほうを選ぶだろう。容量は 4K を撮影するために 256GB を選択。
1080p での撮影がメインであれば、128GB の選択肢もあり。足りなくなったら内蔵ストレージで補えるのも、Osmo Action 5 Pro の良いところだ。
僕は他の機材で利用することを踏まえて、Samsung の EVO Plus を利用している。もし他にも DJI の機器を利用するなら、Kingston の Canvas Go! Plus を購入するほうが安心できるだろう。
この記事を参考に、自分に最適なSDカードを見つけていただければ幸いです。
以上、Osmo Action 5 Pro おすすめのマイクロSDカードの紹介でした。