Osmo Action 5 Pro アドベンチャーコンボは必要?スタンダードコンボと違いを比較!必要なのはどっち?
DJI のアクションカメラ、Osmo Action 5 Pro には2つのエディションが用意されている。
- 標準アクセサリー付属のスタンダードコンボ
- 予備バッテリーなど拡張アクセサリーも付属するアドベンチャーコンボ
購入するならどちらが良い?アドベンチャーコンボのアクセサリーは必要?この記事では両者の違いや、選ぶポイントを解説していく。
自身の撮影スタイルにぴったりの、Osmo Action 5 Pro のコンボを選びましょう!
スタンダードコンボとアドベンチャーコンボの違い
価格差は約1.4万円
エディション | 価格(税込) |
---|---|
Osmo Action 5 Pro スタンダードコンボ | 55,000円 |
Osmo Action 5 Pro アドベンチャーコンボ | 69,300円 |
セット内容の違い
スタンダードコンボには、保護フレームやクイックリリース式アダプターマウントが付属する。
スタンダードコンボの同梱物 | ||
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Osmo Action 5 Pro 本体 | Osmo Action エクストリーム バッテリー Plus | Osmo Action 保護フレーム |
クイックリリース式 アダプターマウント | Osmo Action 接着式カーブベース | Osmo 止めねじ |
PD規格対応ケーブル | ゴム製 レンズプロテクター | Osmo Action 5 Pro ガラスレンズカバー |
Osmo Action 滑り止めパッド | DJIロゴステッカー |
ガラスレンズカバーは、既に本体に付いているものを指します。そのレンズ周りを保護するのが、ゴム製プロテクター。滑り止めパッドは、アダプターマウントが滑らないようにネジ穴部分に貼るアイテムです。
アドベンチャーコンボは、スタンダードコンボに加えて、予備バッテリー2つ、バッテリーケース、アダプターマウントとネジのセットがもう一つ、そして 1.5m の延長ロッドが付属する。
アドベンチャーコンボの同梱物 | ||
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Osmo Action 5 Pro 【スタンダードコンボ】 | Osmo Action エクストリーム バッテリー Plus【2つめ】 | Osmo Action エクストリーム バッテリー Plus【3つめ】 |
Osmo Action 多機能バッテリーケース 2 | クイックリリース式 アダプターマウント(ミニ) | Osmo 止めねじ【2つめ】 |
Osmo 1.5 m 延長ロッド |
アドベンチャーコンボに付属するアクセサリーが、どのような場面で活躍するか、このあと詳しく紹介していきます!
アドベンチャーコンボはお得なのか?!
スタンダードコンボとアドベンチャーコンボの価格差は14,300円。そしてアドベンチャーコンボのみに付属するアクセサリーを、単体で購入する場合は次の通り。
アクセサリー | 価格 | リンク | |
---|---|---|---|
Osmo Action エクストリームバッテリー Plus | 5,830円 x 2 | Amazon | 楽天市場 |
Osmo Action 多機能バッテリーケース 2 | 8,910円 | Amazon | 楽天市場 |
Osmo 1.5 m 延長ロッド | 5,940円 | Amazon | 楽天市場 |
合計 | 26,510円 |
全部合わせて、26,000円オーバー。最初からアドベンチャーコンボを買ったほうが、8,000円以上お得になる。しかし、使わないアクセサリーがあるなら、スタンダードコンボが正解になる場合もある。
個人的には、バッテリーケースが9,000円もするのは、ちょっと高いのでは?と思うところはありますが……。
サードパーティー製で代用できるが値段は同等?!
DJI 純正ではない、サードパーティ製のバッテリー は、充電ケースが付いて8,000円で購入できる。他に延長ロッド、クイックリリース式のアダプターも社外品を見つけることができる。
もしサードーパーティー製のアクセサリーを購入した場合、いくらかかるのか?計算してみた。
アクセサリー | 価格 | リンク |
---|---|---|
Vemico Osmo Action バッテリー【ケース付き】 | 7,980円 | Amazon |
K&F Concept 延長ポール | 2,880円 | Amazon |
Ulanzi 磁気アダプターマウント | 2,588円 | Amazon |
合計 | 13,448円 |
スタンダードコンボとアドベンチャーコンボの価格差は、14,300円。社外品で揃えても、負担額はほぼ一緒になってしまった。
確かにサードーパーティー製のアクセサリーは安いけど、同じ機能のものを揃えるなら、最初からアドベンチャーコンボを選んだほうがお得感がありますね。
もちろん、不要なアクセサリーを買わなければ安く済む。最もコストが掛かるのがバッテリーのため、予備バッテリーの必要性でアドベンチャーコンボの購入を判断するのが良いのではないだろうか。
撮影パターンによる最適解はこれだ!
スタンダードコンボで十分なケース
- 短いクリップの撮影
- 手軽な Vlog カメラとして使う場合
- 撮影の合間に充電できる環境がある場合
Osmo Action 5 Pro のバッテリー駆動時間は最長で4時間。30W の急速充電にも対応している。もしバッテリー残量が空になっても、15分程度の充電で2時間近く撮影できるのがポイント。
すぐに充電できる環境であれば、バッテリー1本で運用できます。
予備バッテリーが不要であれば、スタンダードコンボで事足りてしまう。
そして快適に撮影するために、ミニ延長ロッドのような手持ちできる三脚を用意すると便利だ。Osmo 純正のロッドはやや高価。Ulanzi あたりの製品であれば、レビュー評価も高く安く購入できるのでおすすめだ。
アドベンチャーコンボがあると便利なケース
- 長時間の撮影を伴う場合
- バッテリー消費量が増える寒冷地での撮影
- 撮影の合間に充電できる環境がない場合
純正バッテリーは寒冷地対応しています。
マラソン、ダイビング、スキー、スノーボード、ロードバイク等の撮影においては、バッテリー消費量が大きい傾向にある。主な要因は、撮影のタイミングを図れず、長回しが基本になるため。
そのため、どうしてもバッテリー1本では不安が残る。
また純正バッテリーの動作環境温度は、低温でも使えるように -20 ~ 45℃ で設計されている。ただし雪山など、寒冷地での撮影においては、バッテリー駆動時間が大幅に低下してしまう。寒い場所での撮影が多いユーザーは、予備バッテリーが欠かせない。
使用環境の温度 | 発揮できるバッテリー性能 |
---|---|
-20 ~ -10℃ | 50 ~ 60% |
-10 ~ 0℃ | 60 ~ 70% |
0 ~ 10℃ | 70 ~ 90% |
10 ~ 20℃ | 90 ~ 100% |
20 ~ 30℃ | 95 ~ 100% |
30 ~ 40℃ | 80 ~ 95% |
リチウムイオン電池が、最も高い性能を引き出す適温は 20 〜 25℃ です。高温よりも低温のほうが、著しく性能低下を起こします。
上記の一覧は一般的なリチウムイオン電池における話。Osmo Action 5 Pro 対応の最新バッテリーは、25℃の環境で4時間、-20℃の低温環境で3.6時間の撮影が可能であると 公式サイト に記されている。
Osmo Action 5 Pro での撮影用途が、主にアクティビティー中心になるユーザーは、アドベンチャーコンボの選択が望ましいだろう。
アドベンチャーコンボのアクセサリーが活躍する場面
充電ケースと予備バッテリー
- バッテリー3つで最長12時間の撮影が可能
- ケースは3つのバッテリーを充電できる
- ケース単体での充電機能は備えていない
- ケースのインジケーターでバッテリー残量がわかる
- ケースの裏蓋にマイクロSDカードが収納可能
- ケースにバッテリーを入れると、モバイルバッテリーになる
不要な人にとっては、ただのバッテリーを収納する専用ケース。使う人にとっては、バッテリー状況を把握しやすい便利なケースだ。
複数バッテリーがあることで、バッテリーを使い切る前に交換できる。撮影チャンスを逃さないために、バッテリー残量に余裕を持たせて交換できるメリットは大きい。
また、ケースにバッテリーが入った状態だと、USB-C ケーブルを接続して給電できる仕様になっている。簡易的なモバイルバッテリーとして使えるため、万が一の備えになる特徴を持つ。
1.5m 延長ロッド
- 物理的に画角を広げ映像がダイナミックになる
- 高所視点での撮影を可能にする
- ミニ三脚を使って自立できる
広い画角での自撮りは、延長ロッドが活躍する。スキーやスノーボードの撮影で、スピード感のある自撮り映像が撮れるのはロッドの効果によるもの。引きの映像は情報量が増えるため、動きのある映像は迫力が増す。
ロッドを上に伸ばせば、高所からの視点で撮影できる。ドローン映像に近いものを擬似的に表現できるため、かなり面白い映像に仕上がる。
またロッドには 1/4 インチネジの穴があり、三脚が取り付けられる。例えば、Osmo Pocket 3 に付属するミニ三脚があれば、このように Osmo Action 5 Pro を自立させられる。
このミニ三脚は、単体でも入手できます。
定点カメラとして扱うときに、欠かせないアイテム。ただし脚が短いため、ロッドを伸ばすと安定感がなくなってしまう。1.5m 伸ばし切って自立させたい場合は、ある程度の重さがある金属製の三脚をおすすめしたい。
僕が使っている Moman の三脚は、重いけど安定感は抜群だ。
僕が購入したのはアドベンチャーコンボ
既に Osmo Pocket 3 を所有しているため、Osmo Action 5 Pro はサブカメラとしての位置付けになる。それでもアドベンチャーコンボを選んだのは理由がある。
- 雨などの悪天候時の機材として使いたい
- 定点カメラとして放置した状態で長回ししたい
- シュノーケリングで海の中を撮影する予定
- 海の撮影は満充電スタートが必須(本体が濡れるため、途中のバッテリー交換がリスクになる)
Osmo Action 5 Pro を使って、外での長時間撮影を行いたいため、予備バッテリーが欠かせない。これまで GoPro を使ってきて、予備バッテリーがないと困る場面が多かった経験もあり、いくらバッテリー駆動時間が長いとは言え、バッテリー1本運用の不安が拭えずアドベンチャーコンボを選ぶことになった。
【まとめ】Osmo Action 5 Pro アドベンチャーコンボは必要か?
手軽に短いクリップを撮影する方
➡ スタンダードコンボ で十分
アクティビティーの撮影をするなら
➡ アドベンチャーコンボ があると便利
この Osmo Action 5 Pro に限っては、初心者に向けてどちかがおすすめか名言するのが難しい。何を撮影するかによって、必要なアクセサリーが変わってくる。
前述の情報をヒントに、予備バッテリーが必要かどうか自身で判断して欲しい。
なお製品保証サービスが手厚くなる、DJI Care Refresh への加入は必須とは言わない。しかし、アクションカメラらしいアクティビティー撮影が多くなりそうであれば、破損に備えて加入をおすすめしたい。
これは、いわゆる保険のようなもの。
加入することで製品保証が2年になり、リフレッシュ交換費用 (2,750円) を支払うことで、新品または同等のリフレッシュ品と交換してもらえる。
プレミアムサポートの加入条件は、Osmo Action 5 Pro のアクティベーションから30日以内です。いつでも購入できるわけではないので、お気をつけください。
スタンダードコンボがおすすめな人
- 短いクリップの撮影がメインの人
- 撮影環境ですぐに充電できる人
アドベンチャーコンボがおすすめな人
- 本格的なアクティビティー撮影をしたい人
- 長回し動画を撮りたい人
撮影者も被写体も激しく動く場面において、広角レンズで被写体を捉えていくアクションカメラ。過酷な環境での撮影をこなせる Osmo Action 5 Pro は、映像の幅を広げるにはもってこいのカメラだ。チップ性能向上により撮影時間が長くなり、夜間撮影も強くなった。また内部ストレージも内蔵して、良い進化を遂げた。
今回は主に、予備バッテリーの必要性から、どちらのコンボを購入するのが最適か解説してきた。ぜひ、購入の参考にしていただければと思う。
次回は、Osmo Action 5 Pro の性能は活かすための、アクセサリー類を紹介する予定だ。