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Google Pixel 6 Pro テスト撮影でカメラ性能チェック@東京ディズニーシー!望遠レンズ撮影が楽しすぎる

更新日: 公開日:2021/12/31
Google Pixel 6 Pro を購入&テスト撮影@東京ディズニーシー!望遠レンズの性能が凄すぎて楽しいぞ!

丸3年間使い続けてきた、Pixel 3 XL のセキュリティーサポートが終了に伴い、新機種へ移行しました。次の機種に選ばれたのは、Pixel 6 と Pixel 6 Pro の2台。妻はノーマルの 6 で、僕は 6 Pro を選択。夫婦で Pixel 6 シリーズを2台持ちする状況は、なかなかレアな状況です。

高性能で無駄のない Pixel シリーズは、根っからの Android ユーザーにとって、とにかく使い勝手の良い端末です。特にカメラ性能は高画質で夜間撮影にも強く、日常を切り取る楽しさを教えてくれました。

写真や動画機能は、iPhone の最上位機種とも互角に勝負できます。これまで3年間使ってきた Pixel 3 XL の写真を振り返っても、スマホ撮影とは思えないような写真がいっぱい撮れたので、期待値はとても高いです。

せっかく機種変更したなら、まずはテスト撮影!と、偶然チケットが取れた東京ディズニーシーへ行ってきました。日中から夜間撮影まで、Pixel 6 Pro の性能を存分に活かしたサンプル写真が撮れたので、ぜひ最後までご覧ください。

Pixel 6 Pro カメラ性能チェック&テスト撮影

驚きの望遠レンズ性能

ノーマル Pixel 6 と 6 Pro の最大の違いは、望遠レンズの有無です。35mm 換算で 105mm 相当のレンズで、アプリ上では4倍ズームと表示されています。

まずは特徴的な望遠レンスで撮影した写真をご覧ください。

ディズニーシー タワーオブテラー ホテルハイタワー

タワーオブテラーのホテルハイタワーが、ここまで大きく高画質で写ります。ディズニーシーに行ったことがない人には伝わりにくいですが、高さ 59m ある建物で、大阪城もしくは20階建てのマンション相当の大きさのある建物です。

それにしても、スマホで撮影した写真とは思えないパキパキの解像感。色味もすばらしい。標準レンズでは、こんな画角の写真は絶対に撮れなません。

ディズニーシー タワーオブテラー ホテルハイタワー

望遠レンズの圧縮効果で建物の歪みは少なく、目で見たままの写真が撮影できます。次の画像は、上の写真を等倍に切り出したもの。

落下直前に開く【例の場所】も鮮明に描写されています。

ディズニーシー タワーオブテラー ホテルハイタワー

この解像感は、何度見ても驚きます。

また建物の下から撮影すると、迫ってくるような勢いがあります。今までディズニーシーでたくさん写真を撮っていますが、こんな圧のあるホテルハイタワーの写真は初めてです。

ディズニーシー タワーオブテラー ホテルハイタワー下から

少し離れた場所から撮影すると、また一味違う望遠レンズの良さが発揮されます。

撮影場所はタワーオブテラーの真反対に位置する、ソアリンの出口付近です。全体像が収まり、しっかり解像しているホテルハイタワーを撮影できるなんて、興奮と感動が入り混じっています。

ソアリン前から撮影したホテルハイタワー

Pixel 6 Pro 4倍望遠レンズで撮影した写真は、目で見えているサイズの2倍の大きさで写る イメージです。

インディー・ジョーンズ・アドベンチャー、クリスタルスカルの魔宮もこの通り。普通に撮影すれば、下からの煽り写真になりがちな建物も、望遠レンズを使うだけで正面寄りの画角で撮影できます。

インディー・ジョーンズ・アドベンチャー クリスタルスカルの魔宮

そして中央にそびえるプロメテウス火山は、岩肌までくっきりと解像しています。

東京ディズニーシー プロメテウス火山

なお画像編集により、好みの雰囲気に仕上げることもできます。

Pixel シリーズの写真は、JPEG でも色の情報量が多いのか、かなり編集耐性があります。標準アプリの編集機能であっても、思った以上に細かく詰められるので、撮影時とまるで違う写真が作り込めます。

東京ディズニーシー プロメテウス火山

望遠レンズでの撮影は被写体と距離を置くため、周辺にいる人は小さく写ります。広角レンズでの撮影だと、どうしても周りにいる人が大きめに写り込んでしまいがちなので、景観を撮影するなら望遠レンズが活きてきます。

ディズニーシーのような人が多い場所では、圧縮効果の得られる望遠レンズは抜群に相性が良いです。

ブロードウェイ・ミュージックシアターも遠くから撮ればこの通り。

ディズニーシー ブロードウェイ・ミュージックシアター

プロメテウス火山に突き刺さっているドリリングマシンだって、こんなに綺麗に写ります。

東京ディズニーシー プロメテウス火山のドリリングマシン

S.S.コロンビア号に至っては、煙突部分にちょうど薄暗い雲がかかって、まるで煙を出しているかのような写真が撮れました。

S.S.コロンビア号 煙突から煙が出ているみたい

そして通り掛けに見かけたデイジーダック。撮影の行列をなしている様子を、離れた位置から撮影したら、偶然カメラ目線になった1枚。

デイジーダック@東京ディズニーシー

これらの写真は、望遠レンズでないと撮影できないものばかり。もう望遠レンズだけで、Pixel 6 Pro を十分に楽しめるレベルです。

1倍の広角レンズが最も高画質

Pixel 6 および Pixel 6 Pro に搭載するレンズで、標準の広角レンズが最も綺麗に写る。35mm 換算でおおよそ 24mm 相当。もう1つの 0.7 倍 超広角レンズだと 16mm 相当になります。

日常を撮影するなら、標準の広角レンズが最も利用頻度が高くなります。被写界深度が f/1.9 とかなり明るいレンズで、ポートレートモードを使わなくても自然に背景がボケてくれます。

ダッフィー まさお

背景の建物がふわっとボケているのと対象的に、ダッフィーの細かい毛並みはくっきり写っています。

ただ被写体と背景の距離が離れていると、想像以上に後ろがボケます。記念撮影のときは撮影者と少し距離をとっておくと、次のような強い背景ボケは抑えられます。

ダッフィーとシェリーメイ まさおとまさこ

ダッフィーとシェリーメイ まさおとまさこ

夕方の写真は編集でカバー

夕方に近づき空の明るさが弱くなってくると、写真の立体感が薄れてのっぺりした "スマホっぽい写真" になってきます。Pixel シリーズの写真は、ポストプロセス(後処理)で画像を仕上げる処理が入っているため、どうしても明るさが足りない場面で癖のある写真になってしまいがち。

そんなときは編集でカバーすれば、良い感じに調整できます。

マクダックス・デパートメントストア

このマクダックス・デパートメントストアは、コントラストとブラックポイントをかなり大きく下げて、シャドウとホワイトポイントを大きく上げました。

次の写真も同様の編集を行っています。

夕方のホテルハイタワー

望遠レンズは f/3.5 と明るいレンズではないため、暗くなると少しノイズが出てきます。できれば夕方以降は、標準の広角レンズ主体で撮影するのがいいかもしれませn。

暗所性能が本当にすごい

Pixel シリーズのカメラが持つ最大の魅力、それは夜の撮影です。ディズニーシー園内は三脚が使えないため、長時間露光で撮影するナイトモードは使えませんが、手持ち撮影でも想像以上の写真が撮れました。

まずはトイ・ストーリー・マニアの入口から1枚。

トイ・ストーリー・マニア入口

もうこの1枚で、Pixel 6 シリーズのカメラの凄さが伝わってきます。被写体が明るいから綺麗に撮れているだけでなく、暗い部分も沈まずしっかり写っている。素晴らしいです。

次の1枚はもっと暗い場所で撮影しました。ホテルミラコスタの全貌が写るように、離れた場所から撮影したものです。

ホテルミラコスタ 暗所撮影

最も画質の良い標準の広角レンズを使えば、ここまでノイズが少なく撮影できます。ただでさえ夜のディズニーシーは暗いのに、ここまで自然に写るのは本当にすごい。しかも自分の目で見るよりも、写真のほうがはっきりと見えています。

そして夜に自撮りをするなら、インカメラではなくアウトカメラでの撮影をおすすめしたいです。これが夜の自撮り?!と、目を疑うような解像感ある写真が撮れます。

Pixel 6 Pro アウトカメラで自撮り

「これ、スマホのカメラで暗いディズニーシーの夜に自撮りした写真です。」と何度でもアピールしたくなるくらい、驚きの解像感で鮮明に写っています。

アウトカメラの自撮りは慣れが必要です。何枚か撮れば、推測で撮影できるようになります。シャッターを押すのが大変なので、タイマー撮影を使うと成功しやすいです。

他にも Pixel らしい写真を何枚か掲載しておきます。これら全て手持ち撮影したものです。

S.S.コロンビア号 夜間撮影

ジャンピン・ジェリーフィッシュ

【夜間撮影】東京ディズニーシー プロメテウス火山のドリリングマシン

ディズニーシー 花火

ディズニーシー20周年

ディズニーシー20周年

センサーサイズが小さいスマートフォンのカメラは、一般的に暗所に弱です。しかし Pixel 6 シリーズのカメラは、夜間撮影でも少ないノイズできちんと描画してくれる優秀な性能を持っています。

さすがに真っ暗な状況では ISO が 4000 を超えるため、のっぺりした写真になります。それでもギリギリ目視で把握できるような被写体が、このように浮かび上がるのは凄いとしか言いようがありません。

ケープコッドの船とハリケーンポイント・ハウス(灯台)

撮影が楽しいカメラ

Pixel シリーズのカメラは、最新のセンサーを搭載しているわけではありません。しかしポストプロセス(後処理)が優れているため、ハード(センサー)の限界を、ソフト(後処理)で引き出してくれます。

これまで単眼の Pixel 3 XL を使っていたから、望遠レンズはいらないのではないか?7万円程度で購入できる Pixel 6 でも十分じゃないか?と考えていました。しかし思っていたより望遠レンズの撮影頻度が高く、ご覧いただいた通りよく写ってくれます。

実用性を考えると、望遠レンズがなくても困ることはないので、コストを抑えて Pixel 6 を選ぶのは "あり" だと思います。ちょっと背伸びするだけで、価格が4万円も跳ね上がる Pixel 6 Pro は、少なくともコスパが良い機種とは言い難いです。

それでも望遠レンズがあることで駆り立てられる想像力は特有のものであり、Pixel 6 Pro を買ってよかったと満足しています。

どんな場面でもよく写るから、今は写真を撮るのがとても楽しいです。初めて Pixel 3 XL を手にしたときも同じような感情になったけれど、より一層その想いが強くなった気がします。3年間 Pixel シリーズを使い続けてカメラ特性が分かっているからこそ、性能の進化を純粋に実感できています。

なお動画性能については、YouTube にて次の機能を検証しているので、ぜひこちらも参考にしてください。

  • 車載撮影
  • 手ブレ補正機能
  • 夜間撮影
  • タイムラプス
  • スローモーション

以上、Google Pixel 6 Pro のカメラ性能チェックでした。

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About me

NJ

元システムエンジニア。現在は個人事業主として独立。ガジェットのレビューや、旅行の記録、フリーランスの日常をブログで発信。Web サイト運営、ポップデザインや動画制作など、パソコンでモノづくりをしている。

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