リクシル浄水器カートリッジの互換品を選ぶ理由とおすすめ商品レビュー
わが家で使っているリクシルの浄水器カートリッジ(型番 JF-21)は、以前は Amazon や楽天など、通販サイトでも手軽に購入できた。
しかし偽物が多く流通したため、リクシルは2023年4月から自社サイトでのみ販売する方式に切り替えることに決定。そして大手通販サイトだけでなく、ヨドバシカメラ、ノジマ、Joshin といった家電量販店での取り扱いもなくなってしまった。
リクシルとしては品質を守るための措置かもしれないが、消費者にとっては交換用カートリッジの入手性が悪くなり、とても不便な状況に陥っている。
割引価格で買えないリクシル正規品の現状と課題
リクシル公式の通販サイトでは、スタンダード (JF-21) のカートリッジが 5,000 円台から販売されている。自社サイトでの限定販売にしたことで、価格競争が起こらず高額な価格設定で販売され、消費者は選択肢を奪われてしまった。
今まで使ったことがない通販サイトで、クレジットカード情報を入力するのは抵抗があるし、普通に店頭で買えないことに困っています。
ヨドバシカメラのオンラインストアで購入していた頃は 3,000 円台で入手できたのに、もうその値段で買える術がない。
そこで登場するのが互換品。リクシルではないサードパーティ製のカートリッジが存在する。しかし出回っているのは、中国のよくわからないメーカーの製品。わが家では、それを承知の上で互換品を利用している。
互換品カートリッジのおすすめ商品と選び方
現在わが家で使っているのは、あるレビュワーが試薬を使って残留塩素を検証した結果、浄水性能が確認された互換品を購入している。きちんと化学的な側面から検証している点を評価した。
このあたりの詳しい内容は、Amazon のレビューを参照してほしい。
使っているのは、こちらの商品。メーカ(?)は HOSSE。
- 外観は正規品とほぼ同じ
- 取り付けの問題はない
- 内部構造は正規品と異なり、セラミックフィルターの代わりに活性炭素と不織布で構成されている
- 遊離残留塩素のテストでは、互換品が塩素を効果的に除去していることが確認できた
- 浄水性能や耐久性は不明
- 1ヶ月使用後も塩素除去効果は持続していた
交換の目安は、3~4人家族で約3ヶ月(1日13L使用)と記されている。これは正規品に書かれているものと同じ。うちは2人暮らしなので、目安は1日10L使用で約4ヶ月での交換。
全面的にレビュー内容を信じているわけではないけど、互換品でもちゃんと使えそうだと判断して購入しています。
なぜ互換品を選ぶのか?
理由はたった1つ。
高価な正規品に対して、互換品は安く買える。
互換品は性能面で正規品に劣っている。同様の浄水性能は持っていない。だから価格が安い。それは理解している。あとは、レビュー内容を参考に、ある程度の信頼ができる商品を探すように心がけている。
互換品を選ぶときのポイント
これは僕が何を基準に選んでいるか、実際に行っている方法だ。参考として載せておく。
- 「正規品」ではなく「互換品」と商品紹介で書かれている
- 留塩素測定試薬の検証レビューがある
- 評価の低いレビューが受けれられるか確認
販売元が嘘をついていないのは重要なポイント。そして口コミの評価はどうか。判断基準は、この2点。
互換品カートリッジのメリット・デメリット
- 正規品より価格が圧倒的に安い
- カートリッジを躊躇なく交換できる
- 浄水の品質レベルが怪しい
- 消費者庁から注意喚起が出ている
- 交換時期の判断が難しい?
品質が怪しいのは、過去に模造品として販売されていた頃から知っている。当時は、あたかも本物のように販売していた偽物であったが、現在は「互換品」と記されている。
この頃は、Amazon や楽天に本物かわからない怪しい商品が乱立していたため、ヨドバシなど大手家電量販店の通販サイトから購入していました。
現状「互換品」として販売されているものは、価格的に考えても正規品と同じ性能を持つのはあり得ない話。しかし、値段相応に品質が悪いかと言うと、実はそうでもない。寿命は半分、でも価格は 20% 以下。あなたならどうする?
寿命が正規品と異なるなら、どのように交換時期を判断すればいいのか?これは利用状況によっても異なるため、ルールを決めて運用するのをおすすめしたい。例えば、次の方法で交換するタイミングを図るのはいかがだろうか。
- 交換期限を決めて定期的に入れ替える
- 残留塩素測定試薬 で浄水の状態をチェックして交換する
- 臭いが気になったら交換する
あくまでも正規品ではないため、互換品を利用するのは自己責任のもと、判断してください。
実際に購入して使っている様子
購入しているのは3本セット。これが一番コスパが良い。それぞれが箱に梱包され、中は袋に包装されている。
袋に書かれたメールアドレス、ドメインから こちらの会社 が取り扱っているものと思われる。空気清浄機やフィルターを取り扱う会社のようだ。
しかし箱に記載のメールアドレスは、ただの outlook のドメイン。こういった詰めの甘さが、中華製という感じがする。
ただコピー品としては、よくできている。外観だけでは正規品と区別できないレベル。
カートリッジを交換したら、浄水モードでしばらく流したままにする。最初に出てくる水が白っぽく見えるのは、カートリッジの空気が細かくなって押し出されているもの。30秒ほどすると状態が安定するので、それから利用する。
浄水器を使わない状態の水道水と比べると、明らかに臭いが違う。確かに浄水されている。うちは年中麦茶を作って飲んでいるので、
感覚的に、嫌な感じは全くないといったところでしょうか。
互換品でも十分と判断した理由
日本の水道水は、そもそも高い基準を満たしているため、浄水器がなくても安全に飲める。ただ地域によって、残留塩素によるカルキ臭、水道管劣化によるサビや金属臭が気になる場合がある。
状況によっては、互換品の性能では臭いが除去しきれないかもしれない。その場合は、正規品の高除去タイプを選ぶなど、対応を考える必要がある。一方で、そこまで水道水の臭いがきつくなければ、互換品レベルの除去能力でも十分に使える。
僕の住んでいる東京では、国が定めた水質基準より厳しい基準値が設けられているため、残留塩素が少なくカルキ臭があまりしない状態で水道水が利用できる。そのため、浄水器の性能が高性能でなくても困らない。
僕は水道水に残る、ほんのわずかに感じる塩素臭を除去したいだけなので、互換品で十分だと判断しています。
実際に使ってみると、ちゃんと臭いが除去できている。少なくとも「何も使わない」よりは良いと感じている。互換品に正規品と同じ性能を求めるのは、おそらく無理だろう。コストを抑えることを前提に、最低限の浄水効果を得られる点で、互換品は有力な選択肢だと思っている。
もう、わが家の環境においては、入手性の悪い正規品を選ぶ大義名分がない。
口にいれるものなので、安全面での不安が残る場合は互換品の利用をおすすめしません。その場合は正規品を選ぶか、トレビーノ のような蛇口の先に付ける浄水器の利用を検討ください。
リクシルへの提案
うちは賃貸マンションのため、蛇口(水栓)を交換できない。仕方なく備え付けのリクシルの水栓を使い、浄水スパウトを利用している。
いざ浄水器のカートリッジを交換しようと思ったら、購入できるのは公式サイトのみ。近所の家電量販店でも購入ができない。いくら模造品が出回ったとはいえ、全く消費者ファーストではない。
せめて、正規品を消費者が購入しやすい環境を、もう少し整えてほしい。ヨドバシカメラやコジマ、Joshin など、実店舗営業している信頼のある家電量販店での販売を復活させるだけでも、多くの消費者が助かるはず。
代理店を限定しての販売は、ぜひ検討してほしいです。
まとめ
リクシルの浄水器交換カートリッジが、公式サイトの通販以外で手に入らない現状。互換品を選ぶことは、コスト面でも利便性の面でも現実的な解決策だと思っている。
僕自身は、互換品を使って問題なく過ごしている。でも昔のように安く買えるなら、正規品でも良いと思っているところもある。リクシルには、正規品を購入しやすい仕組みをもう少し整えてほしいと感じている。
現状のままであれば、今後も僕は互換品を使い続けるだろう。