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【実録】DJI Osmo Pocket 3 おすすめのマイクロSDカードは256GBのこちら!

2023/11/28
DJI Osmo Pocket 3 おすすめのマイクロSDカードはこれだ!

1インチセンサー搭載のポケットジンバルカメラ、DJI Osmo Pocket 3 クリエイターコンボ を購入した。

しかし、このクリエイターコンボ、DJI Mic 2 や拡張バッテリーなど様々なアクセサリーが付属するものの、肝心の microSD カードは別売り。本体には内蔵ストレージがないため、別途購入が必要になる。

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ここでは、実際に僕が Osmo Pocket 3 用に選んだマイクロSDカードを紹介しつつ、どのようなSDカードを選べば良いか、詳しく解説していきます。

DJI Osmo Pocket 3 クリエイターコンボ
付属品広角レンズ、DJI Mic2、バッテリーグリップ、ケース
DJI Osmo Pocket 3 通常版
付属品保護カバー、ハンドル、ストラップ
目次

Osmo Pocket 3 おすすめのmicroSDカード

ここでは2枚のSDカードを紹介する。1枚目は、様々な機器で利用できる汎用性の高い Samsung のマイクロSDカード。2枚目は、DJI が Osmo Pocket 3 用として推奨しているモデルの1つ。

Samsung EVO Plus

DJI Osmo Pocket 3 と Sumsung Evo Plus 256GBのmicroSDカード

Samsung の超コスパの高いお気に入りの microSD カード、EVO Plus シリーズの 256GB モデル。ミラーレスカメラに、Nintendo Switch と、いろいろな用途で数多く使われている人気商品。汎用性が高く、個人的に最もおすすめするアイテム。

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256GB だと、3,800円くらいで購入できます。

  • V30 / A2 / UHS-I
  • UHS スピードクラス 3
  • 最大転送速度 160MB/秒
  • 防水・海水対応、耐温度、耐磁、耐X線
  • 保証期間10年

この EVO Plus は、性能面・価格共に、このあと紹介する DJI が推奨するマイクロSDカードとほぼ同じ。入手性はとても高く、Amazon や楽天だけでなく家電量販店でも購入できる。

性能が高く、購入しやすくて、使いやすい。

実際に僕自身は、この Samsung EVO Plus を使って1年近く撮影してきた。データ転送速度が重要視される 4K 60FPS の動画も、4K 120FPS のスローモーション撮影も、快適に行える。また、ビットレートの大きい HLG や D-Log M モードの撮影も、全く問題ない。

実際に Osmo Pocket 3 で撮影したデータのプロパティがこちら。

Osmo Pocket 3 4K 60FPS 撮影データのプロパティ[ノーマル]Osmo Pocket 3 4K 60FPS 撮影データのプロパティ[HLG]

Osmo Pocket 3 4K 60FPS 撮影データのプロパティ[D-Log M]

僕はこのSDカードを、α7IV や GoPro などのアクションカムの撮影でも使っている。

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Osmo Pocket 3 だけでなく、撮影機器に関わらず利用できるのが、このSDカードの大きなメリットです。

あれこれ迷うなら、汎用性が高い EVO Plus がおすすめ。ちなみに、国内正規品でないときちんと保証が受けられない点は要注意。楽天など海外リテール品が含まれているため、どれが良いかわからなければ Amazon からの購入をおすすめする。

なお Ozmo Pocket 3 は最大 512GB の SD カードが利用可能。4K 30FPS の設定で1時間撮影すると 35GB くらい消費する。256GB で容量不足の懸念があるなら 512GB も選択肢に入る。

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僕は予備用に1枚、256GB を2枚で運用しています。

容量選びで迷うなら、こちらの記事を参考に。僕が1年間、Osmo Pocket 3 で VLOG 撮影をしてきた経験を基に記している。

Kingston Canvas Go!Plus

DJI 推奨の SD カードとしてランナップされる製品の1つ。推奨モデルとして記載されているのは 128GB までだが、256GB 以上も性能は変わらない。

  • V30 / A2 / UHS-I
  • UHS スピードクラス 3
  • 最大転送速度 170MB/秒
  • 防水性、耐温度、耐衝撃・耐振性、耐X線
  • 製品寿命期間保証 / 無料技術サポート

Osmo Pocket 3 販売当初、このキングストンのSDカードは入手性があまりよくなかった。だが、Osmo Pocket 3 の人気と共に、購入しやすくなった。このマイクロSDカードは、ドローン含め各 DJI 製品で推奨されているのがポイント。

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僕は Osmo Action 5 Pro 購入のタイミングで同製品を購入し、今は Osmo Pocket 3 用としても併用しています。

Osmo Action 5 Pro 用に購入したmicroSDカード

Samsung Evo Plus と性能は互角。値段も同じくらい。使用感についても、どちらに優位性があるわけでなく、感覚的には一緒。個人的には、使いやすいmicroSDカードのラインナップが増えたことが嬉しい。

どちらを購入したほうが良いのか?ブランドで選んでも良いし、そのとき安く買える方を選んでも良い。DJI 製品を使い続けるなら、Kingston は1枚持ってて良いSDカードなのは間違いない。

DJI公式が推奨するマイクロSDカード

紹介した Kingstone Canvas Go!Plus の他にも、DJI が推奨するSDカードがある。公式からの動作保証がある点では、安心して Osmo Pocket 3 で使えるだろう。

ただし、一部の製品は日本だと入手しづらい難点がある。

DJI推奨のmicroSDカード

DJI公式サイトのスペック表に記載のある推奨モデルは以下の通り。

DJI Osmo Pocket 3 公式推奨のマイクロSDカード

  • SanDisk Extreme Pro 32GB
  • Kingston Canvas Go!Plus 64GB
  • Kingston Canvas Go!Plus 128GB
  • Kingston Canvas React Plus 64GB
  • Kingston Canvas React Plus 128GB
  • Kingston Canvas React Plus 256GB
  • Lexar Pro 256GB (1066x)
  • Lexar Pro 512GB (1066x)

推奨モデルには 32GB や 64GB の容量も混ざっているが、個人的な見解として 4K 撮影するなら選びたくない容量だ。頻繁に SD カードを抜き差ししたり、データを取り出すのがかなり大変。最低でも 128GB は欲しい。

解像度とSDカード容量における撮影時間
解像度・フレームレート128GB256GB512GB
4K60FPS2時間19分4時間40分9時間21分
30FPS3時間5分6時間11分12時間23分
1080P60FPS4時間35分9時間11分18時間23分
30FPS6時間47分13時間35分27時間11分

しかし、データ破損のリスクを減らすために、少ない容量の SD カードを複数枚持つ運用方法もあるので、絶対にダメとは言い切れない。それでも個人が楽しむレベルでの撮影であれば、容量の大きなモデルのほうが利便性は高いのは間違いない。

仕様の比較

製品各クラス・UHS書込速度推奨容量リンク
Samsung EVO PlusSamsung EVO PlusV30, A2
UHS-I
120MB/s256GBAmazon楽天市場
512GBAmazon楽天市場
SanDisk Extreme ProSanDisk Extreme ProV30, A1
UHS-I
90MB/s32GBAmazon楽天市場
Kingston Canvas Go!PlusKingston Canvas Go!PlusV30, A2
UHS-I
90MB/s64GBAmazon楽天市場
128GBAmazon楽天市場
256GBAmazon楽天市場
Kingston Canvas React PlusKingston Canvas React PlusV90, A2
UHS-II
165MB/s64GB
128GB
256GB
Lexar Pro 1066xLexar Pro 1066xV30, A2
UHS-I
120MB/s256GBAmazon楽天市場
512GBAmazon楽天市場

Kingston の上位モデル、Canvas React Plus は UHS-II 対応により性能は頭一つ抜けている。しかし日本国内で購入できる方法がない。こうして比べると、Samsung EVO Plus のスコアもかなり良いとわかるだろう。

これらのデータから判断できる、Osmo Pocket 3 に用意したいマイクロSDカードのスペックがこちら。

Osmo Pocket 3 推奨 microSD カードスペック
容量32GB ~ 512GB
UHS スピードクラス3
ビデオスピードクラスV30 以上
バスインターフェーススピードUHS-I 以上
最大書込速度90MB/s 以上 (*)

なお、ビデオスピードクラス、UHSスピードクラスにはそれぞれ最低保証スピード(転送速度の下限)が定義され、どのようなフォーマットで撮影ができるのかが明確になっている。

次の通り、30MB/s 以上あれば 4K 動画を撮影できるため、最大書込速度 90MB/s (*) が、最低ラインである必要はない。

スピードクラス対応表
最低保証レートスピードクラス対応ビデオフォーマット
UHSスピードクラスビデオスピードクラス8K4KFHDHD
90MB/sV90
60MB/sV60
30MB/s3V30
10MB/s1V10
6MB/sV6

バスインターフェーススピードは、理論上の最高書き込み速度を定義する。定義なしでは、4K 動画の撮影要件を満たさないため、Osmo Pocket 3 には UHS-I 以上が求められる。

バスインターフェースの定義
バスインターフェース最大転送速度
定義なし25 MB/秒
UHS-Ⅰ104 MB/秒
UHS-Ⅱ312 MB/秒
UHS-Ⅲ624 MB/秒

ローマ数字で定義されたバスインターフェースは、スピードクラス同様 microSD カード上に記されている。

DJI公式推奨のmicroSDは入手困難かつ注意が必要

公式推奨の microSD カードを購入する場合は、正規代理店からの購入をおすすめする。少し安く売られている並行輸入品(海外リテール品)は、日本国内向けの製品保証の適用外になるため注意が必要だ。

では保証がきちんとした製品を買おうとするとどうなるのか。

SanDisk Extreme Pro は 32GB のみが推奨。圧倒的に容量が足りない。しかも正規の取扱店で販売される製品は価格が高い。例えば ヨドバシカメラ での価格は7,510円。なお、国内向けの保証がない海外リテール品であれば、Amazon でも入手できる。

Kingston の製品を購入する場合は、正規代理店であるプリンストン直営のオンラインストアからの購入が求められる。

また Amazon や楽天にて入手できる製品は、販売代理店による販売と、そうでないものが混ざっている。購入の際はきちんと確認すること。

販売元が「プリンストン公式オンラインストア」であれば、Amazon で購入するのはあり。その他、Amazon 以外の販売元で保証が受けられるかは不明です。

Lexar Pro (1066x) は楽天の Lexar 公式ストア等で販売中。性能は Samsung EVO Plus と同等なのに、価格が5倍以上するドン引きレベル。これはさすがに高すぎる。

国内の保証は諦めて、動作保証だけで海外リテール版を買うのか、国内正規品の高額な製品を買うのか。どちらも選択しづらく、Kingston 以外の DJI 推奨製品を購入するのは足踏みしてしまう。

【結論】おすすめは購入しやすい Samsung か Kingston

最終的には、製品保証がしっかりしている製品を選んだほうが、故障時の買い替えなどすぐに対応できる。

推奨モデル同等レベルのスペックを持つ Samsung の EVO Plus は、人気商品で入手性が高く、価格もこなれている。家電量販でも入手できるため、安心感がある。僕は普段からオズポケ3で使っている SD カードなので、実績も問題ない。

DJI 推奨モデルを望むなら、Kingston Canvas Go!Plus 一択。Samsung と併用して、こちらも使い勝手が良い。正規代理店からの購入であれば、保証もしっかりしている。

両方使ってみた感想としては、どちらも一緒。優劣がつけられるほどの違いがないため、どちらかを買っておけば間違いないとお伝えして、この記事を締めたいと思う。

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他にも、Osmo Pocket 3 に関する情報を発信してるので、ぜひこちらも参考にしてください。

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元システムエンジニア。現在は個人事業主として独立。ガジェットのレビューや、旅行の記録、フリーランスの日常をブログで発信。Web サイト運営、ポップデザインや動画制作など、パソコンでモノづくりをしている。

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