ドコモ光VDSLを高速化する?!マンションのネット回線が快適になった話【体験談】
自宅のインターネット回線はドコモ光の VDSL 回線。電話線を利用して通信するため、既存のインフラ網を使ってネットワーク環境を構築できるメリットがある反面、データ転送速度の上限が 100Mbps に抑えられてしまうのがデメリット。
通常の Web サイト閲覧、YouTube などの動画視聴も可能な速度なので、通常の用途においては困っていなかったのですが、回線が混雑する時間帯は 4K 動画が閲覧できなくなったり、大容量データの転送に時間が掛かるといった問題を抱えています。
改善前のVDSL環境の速度。昼12時くらい。(プロバイダは OCN)
ダウンロード | 66 Mbps |
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アップロード | 26 Mbps |
レイテンシ | 7 ms |
ダウンロード速度は、夜になると 40Mbps くらいに低下。アップロード速度は、速度が安定している日中でも少し物足りない印象。
せめてもう少し回線速度が速くなったら良いのに。
いろいろ調べてみるも VDSL には限界がある様子。あれこれ高速化する方法を試してみるも虚しく、状況は変わらず。IPv6 の IPoE インターネット接続にすれば速くなると期待したものの、既に IPv6 接続していたので望みは絶たれました。
しかし最終的に、わが家のドコモ光の高速化に成功!
その結果がこちら。
ダウンロード | 420 Mbps |
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アップロード | 500 Mbps |
レイテンシ | 3 ms |
なんと、通信速度が6倍になりました。
【結論】ドコモ光に相談したら光回線になった
手っ取り早く結論だけ伝えます。
うちの賃貸マンション、契約時は VDSL しか通ってなかったのですが、ドコモ光に確認したらいつの間にかマンション内に光回線が設置されたようで、VDSL から 1Gbps の光回線に乗り換えることができました。
しかも月額料金は段据え置きです。
VDSL | 光回線 1G | 光回線 10G | |
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最高速度 | 最大100Mbps | 最大1Gbps | 最大10Gbps |
月額料金 | 4,400円 | 4,400円 | 6,380円 |
値段は一緒なのに、回線速度は10倍に。
一体、何のしたのか?それはとても簡単で、ただ問い合わせをしただけ。
うちのマンション、VDSL が遅くて困ってます。光回線、使うことできませんか?
最初に問い合わせをしてから、光回線の工事が完了するまでの期間は、約3週間です。
【めっちゃ嬉しい話】
家のドコモ光の回線、ずっと VDSL しか使えないと思ってたけど、いつの間にか 1ギガ 10ギガ どっちもいけるマンションにパワーアップしてた。1ギガだと利用料金変わらず、今なら工事料金0円って、変更確定案件です。ひとまず VDSL マンションプランの速度を測っておく。 pic.twitter.com/m0sDCzOn48
— NJ えぬじぇい (@_NJ69_) June 20, 2023
ドコモ光(フレッツ光)の VDSL から 1Gbps 光回線へ変更した結果、爆速環境をゲット。Wi-Fi接続すると半分くらい回線速度が落ちるため、仕事部屋までONUから長いLANケーブル&ルーター&ハブで接続。#Amazonプライムデー のセールでつよつよルーター買おうか検討中。 https://t.co/zgnUOGkuJM pic.twitter.com/ofdUUVLWj3
— NJ えぬじぇい (@_NJ69_) July 10, 2023
VDSLから光回線に変更するまで
問い合わせから開通までの流れ
まずは問い合わせから。そして光回線が通っているマンションと判明したら、迷う必要はありません。
VDSL と光回線は利用料金が変わらないし、最終的に光回線の工事を行っている間も、開通ギリギリまでは VDSL 回線を利用できます。もはやできるだけ早く契約して、工事の予約をしないと勿体ないです!
最初は Web から申込みを行って、折返し連絡をもらうところからスタートします。(Webの申込みは最大20,000円のキャッシュバックあり)
- Web申込みをする
- 希望日に折返し連絡をもらう
- 自宅マンションが光回線に対応してるか確認
- 開通日の確認をドコモ光サービスセンターへ電話確認
- 書類送付
- 1Gbps の配線を通す室内配管が室内にあるかマンションの管理会社に確認
- 本工事の前に予備線を通す工事を実施【立会】
- 本工事で ONU を設置して終了【立会】
- 光回線が開通
Web申込み手順
まず こちらのページ から Web 申込みを行います。申込みと言ってもすぐに契約が確定するのではなく、最初は問い合わせのようなもの。
スマホの場合は、画面を少しスクロールすると下にメニューが表示。パソコンから行う場合は、右上のボタンから実施します。
申込の区分は VDSL からの変更なので「新規」を選択。あとは個人情報、自宅の情報、折返しの希望日時、質問があれば入力して送信すれば OK です。
上記のように、最初から質問事項として VDSL から 1Gbps の光回線に変更できるか掲載しておくと話がスムーズに進むと思います。
⬇こんな感じで。
現在、ドコモ光のVDSL回線を使っていて、自宅マンションが光回線に対応しているのであれば、1Gbpsのプランに変更したいです。
あとは連絡を待つだけ。なお折返しの希望日時を空欄で送ると、最速で連絡が来るようです。
契約から回線工事の日程決めまで
問い合わせ時に、マンションの情報は入力済み。光回線に対応している建物であれば、折返し連絡の流れでそのまま契約に進めます。既存のプロバイダのまま継続するのであれば、特に問題もなく事が運ぶと思います。
この時点でマンションが光回線非対応とわかったら、残念ながら高速化は諦めるしかありません。
余談ですが僕の住んでいるマンションは 1Gbps だけでなく 10Gbps も対応している模様。でも利用料金が高いので、今回は 1Gbps を契約。
ここから少しだけ手間が掛かります。折り返しの連絡で契約を進めたあと、VDSL から光回線に切り替えるために、自ら「ドコモ光サービスセンター」に開通日を確認する電話をしなくてはいけません。
(工事関連の担当部署がどうも違うみたい)
- ドコモ光サービスセンター
- 【ドコモの携帯電話から】15715(無料)
【一般電話などから】0120-766-156
受付時間:10:00 ~ 20:00(年中無休)
開通日はいつにするか、都合の良い日を決めるだけ。
工事が立て込んでいないタイミングであれば、1週間先くらいに開通工事が行われます。(春先など引っ越しシーズンは需要が高く、開通工事まで1ヶ月以上掛かる場合あり)
あとは開通工事を待つだけ!
開通までにキャッシュバック特典に関する書類や、開通の案内などに必要な書類が送られてきます。
ドコモ光から予備工事の連絡が来る
光回線を契約した時から、ずっと気になっていたことがあります。
VDSL のときは電話線にモデムをつないでいたのを、光回線にするとどうなるのか?電話線のところに光回線が来るの?どうやって回線工事をするの?
もやもやしていると、ドコモ光から次のような電話がかかってきました。
1Gbps の配線を通す室内配管が室内にあるかどうかマンションの管理会社に確認をお願いします。
こちらから連絡するということでしょうか?
はい。状況により事前に工事していただくことになります。
なるほど。既に自宅内のどこかに、光ケーブルを通せる配管がある可能性があるのか。
光回線の予備線工事を実施
ドコモ光からの電話の流れで、僕が連絡すべき先の電話番号を教えてもらいます。もし配管がなければ、そのタイミングで工事日程の調整が必要らしく、自ら電話連絡が必要なようでした。
今度はマンション管理会社への連絡です。
ドコモ光 1Gbps の光回線の工事を行う予定です。ドコモから室内に光配線を通す室内配管があるかどうか、こちらへ問い合わせして確認して欲しいとの依頼がありました。
お客様の住居の配管は無い状況です。つきましては、修繕会社を手配します。後日、修繕会社から連絡が入りますので、日程調整をお願いできますでしょうか。
要するに、室内工事が必要とのこと。(立会い必要、費用0円)
マンションのフロアまで光回線が通っているので、それを部屋の中まで引き込めるように光ケーブルの導線を確保する工事を行うそうです。一体どこに光回線が来るのだろうとワクワクしながら連絡を待っていると、すぐに修繕会社から電話があり日程を調整。
当日は玄関の外から、インターフォンの室内機を結ぶルートを使って、針金のようなもの(予備線)を通す工事を実施。想像していた壁を通して電話線のところまで通すような工事ではなく、天井に配線の穴が作られました。
築年数の古いマンションに後付けする光回線なので、この場所になるのは仕方ないみたいです。工事の所要時間は30分くらい。
これで本番の工事が行なえます。
本工事で光回線を開通
本番の工事は、室内の天井に開けた穴から作業が再開されます。事前の工事で通した予備線に光ファイバーケーブルをテープで止めて、玄関側に向かって配線する工事です。所要時間は30分ほど。
(この光ケーブル、長さが 1km もあるんだって)
光ケーブルを通したら、天井に光コンセントを設置。
ONU (回線終端装置) までは、天井の光コンセントから 5m くらい余裕を持たせて配線してくれました。ただ天井からケーブルが垂れてしまう状態なので、そのまま使うのは不格好です。どうすれば良いか聞いてみると、フックなどをつけて DIY している人が多いみたいです。
でもフックで引っ掛けるのも微妙なので、白いマスキングテープを使って垂れてる配線をドアの枠に沿って留めました。こんな感じで、かなり目立たないようにケーブルを固定できたのではないでしょうか。
あとは ONU に LAN ケーブルを接続すれば、高速インターネット回線が使いたい放題!もう VDSL 環境はさよならです!
そしてこの速度!
最高です。
今まで快適だと思っていた VDSL が重く感じるくらい、高速回線になりました。いや~、問い合わせして本当に良かった。
快適な環境にするため高性能なルーターを購入
ONU の位置は部屋の中央。ここからインターネット接続が必要な部屋に LAN ケーブルを通すのはほぼ無理です。
そうなると、答えは1つ。高性能なルーターを用意して、どの部屋でも快適な Wi-Fi 接続ができるようにすれば良いだけ。昨今はメッシュ Wi-Fi 対応機器もたくさん出ているので、ルーターを複数台設置して無線のネットワーク環境を安定化させるのも簡単です。
Buffalo AX5400 のルーターを購入
購入したのは Wi-Fi 6 対応の製品。
Wi-Fi にはパソコン3台、スマホ3台、テレビ、Amazon Echo、Nintendo Switch 2台を接続。常時3~4台はつながっていますが、それでも Wi-Fi 接続時の速度は VDSL とは比べものにならないくらい高速で快適。
ダウンロード | 220 Mbps |
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アップロード | 170 Mbps |
レイテンシ | 5 ms |
現状は、この1台だけ ONU に直接接続して利用しています。もしこれで Wi-Fi が届かなくて困る部屋があれば、もう1台買ってメッシュ Wi-Fi を構築予定ですが、今のところ問題なく 3LDK の間取りをカバーしてくれています。
あなたのマンションも光回線が通っているかも?!
最初は VDSL 環境がどうにかならないものか、ダメ元で問い合わせたのがきっかけ。結果、光回線が通ってるだけでなく、最大 10Gbps の回線も利用できると判明。
1Gbps で満足できなくなっても、まだ高速化できる余地があるのがメッチャ嬉しい。
契約を結んでから工事当日まで、あちこち電話を掛けたりするのは手間はあったものの、終わってしまえば大したことありません。建物の都合で、天井に穴が開きましたが、目立たないようにケーブルマネージメントができたので結果オーライです。とにもかくにも、満足できなかった VDSL 回線が高速化できて本当に良かった!
工事費用は0円 で済んで、回線の月額料金は VDSL と一緒。何でもっと早く問い合わせなかったのかと、ちょっと後悔するほど。
もしかしたらこの記事を読んでいるみなさんのマンションも、既に光回線が通っている可能性があります。問い合わせるのは0円ですから、試しに連絡してみてはいかがでしょうか?今ならキャッシュバックキャンペーンも実施中です。
10Gbps 契約で20,000円キャッシュバック、1Gbps 契約で10,000円キャッシュバックです。
VDSL 環境のまま改善はできなかったけど、料金変わらず高速回線をゲットできて本当に良かった!!!