【実録】DJI Osmo Pocket 3 おすすめのマイクロSDカードは256GBのこちら!
1インチセンサー搭載のポケットジンバルカメラ、DJI Osmo Pocket 3 クリエイターコンボ を購入しました。ポイント還元率を加味すると、実質の最安値は楽天。
しかしこのクリエイターコンボ、DJI Mic 2 や拡張バッテリーなど様々なアクセサリーが付属するものの、肝心の microSD カードは別売り。本体には内蔵ストレージがないため、撮影するには必須アイテムです。
ここでは実際に僕が Osmo Pocket 3 用に選んだマイクロSDカードを紹介しつつも、どのような仕様のSDカードを選べば良いのか詳しく紹介していきます。
Osmo Pocket 3 おすすめのmicroSDカード
Samsung EVO Plus
Samsung の超コスパの高いお気に入りの microSD カード、EVO Plus シリーズの 256GB です。いろいろな用途で数多く出回っている人気商品で、大容量でも安く購入できるおすすめアイテム。
256GB で 2,980円!
- ビデオスピードクラス V30
- アプリケーションパフォーマンスクラス A2
- UHS-I
- UHS スピードクラス 3
- 最大転送速度 130MB/秒
- 防水・海水対応、耐温度、耐磁、耐X線
- 保証期間10年
Osmo Pocket 3 には、このあと紹介する、DJI が公式で推奨している microSD カード が存在します。性能面は EVO Plus とほぼ同じ。結局のところ、公式推奨のSDカードと同等の基本性能を持ち、安くて手軽に大容量モデルが買えるなら、そっちを選んだほうがお買い得だというのが、この記事の結論です。
実際に Samsung の EVO Plus を使って、データ転送速度が重要視される 4K 60FPS の動画も問題なく撮影ができ、スローモーション撮影においても 4K 120FPS でエラーなく録画できます。
同様にビットレートの大きい HLG や D-Log M モードの撮影にも耐えられます。実際の撮影データのプロパティがこちら。
僕はこのSDカードを、α7IV の撮影用にも使ってるし、GoPro 用にも使っています。これまで使ってきた実績から購入している製品ゆえ、Osmo Pocket 3 でも快適に利用できて安心しました。
あれこれ迷うなら、コスパ最強の EVO Plus を選んでおけば OK です。ちなみに国内正規品でないとちゃんとした保証が受けられないので、要注意。楽天など海外リテール品が含まれているので、どれが良いかわからなければ Amazon からの購入をおすすめします。
なお Ozmo Pocket 3 は最大 512GB の SD カードが利用可能。4K 30FPS の設定で1時間撮影すると 35GB くらい消費するので、256GB で足りなそうなら 512GB も選択肢に入ります。(僕は 256GB を2枚運用)
DJI公式が推奨するマイクロSDカード
公式が推奨していないマイクロSDカードを使うのが不安という方もいるでしょう。
僕は個人的にお気に入りの製品があるのでそれを使っているだけで、安心して Osmo Pocket 3 を使いたいなら、公式推奨の SD カードを使うのが本当は良いです。ちゃんと公式からの動作保証の元で使える点で、大きなメリットがあります。
ただし、その推奨するSDカードが日本だと入手しづらいのが唯一の難点です。
DJI推奨のmicroSDカード
DJI公式サイトのスペック表に記載のある推奨モデルは以下の通り。
- SanDisk Extreme Pro 32GB
- Kingston Canvas Go!Plus 64GB
- Kingston Canvas Go!Plus 128GB
- Kingston Canvas React Plus 64GB
- Kingston Canvas React Plus 128GB
- Kingston Canvas React Plus 256GB
- Lexar Pro 256GB (1066x)
- Lexar Pro 512GB (1066x)
僕の個人的な見解としては、4K 撮影するなら 32GB や 64GB は選びたくない容量です。頻繁に SD カードを抜き差ししたり、データを取り出すのはかなり面倒。最低でも 128GB は用意しておきたいのが本音。
ただデータ破損のリスクを減らすために、少ない容量の SD カードを複数枚持つ運用方法もあるので、絶対にダメとは言いません。それでも個人が楽しむレベルでの撮影であれば、容量の大きなモデルのほうが利便性が高いです。
仕様の比較
製品 | 各クラス・UHS | 書込速度 | 推奨容量 | リンク | |
---|---|---|---|---|---|
SanDisk Extreme Pro | V30, A1, UHS-I | 90MB/s | 32GB | ||
Kingston Canvas Go!Plus | V30, A2, UHS-I | 90MB/s | 64GB | ||
128GB | |||||
Kingston Canvas React Plus | V90, A2, UHS-II | 165MB/s | 64GB | – | – |
128GB | – | – | |||
256GB | – | – | |||
Lexar Pro 1066x | V30, A2, UHS-I | 120MB/s | 256GB | – | |
512GB | – | ||||
Samsung EVO Plus | V30, A2, UHS-I | 120MB/s | 256GB | ||
512GB |
Kingston Canvas React Plus は UHS-II 対応により、性能は抜けています。実際に比べてみると、推奨ではない Samsung EVO Plus もかなり良いスコアを持つ製品だとわかります。
そしてこれら推奨モデルからわかる、Osmo Pocket 3 に推奨されるマイクロSDカードのスペックがこちら。
容量 | 32GB ~ 512GB |
---|---|
UHS スピードクラス | 3 |
ビデオスピードクラス | V30 以上 |
バスインターフェーススピード | UHS-I 以上 |
最大書込速度 | 90MB/s 以上 |
これらスペックに当てはまる製品であれば、問題なく使えると推測できます。
なおビデオスピードクラス、UHSスピードクラスにはそれぞれ最低保証スピード(転送速度の下限)が定義され、どのようなフォーマットで撮影ができるのかが明確に提示されているものです。
最低保証レート | スピードクラス | 対応ビデオフォーマット | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
UHSスピードクラス | ビデオスピードクラス | 8K | 4K | FHD | HD | |
90MB/s | V90 | |||||
60MB/s | V60 | |||||
30MB/s | 3 | V30 | ||||
10MB/s | 1 | V10 | ||||
6MB/s | V6 |
そしてバスインターフェーススピードは、理論上の最高書き込み速度を定義するもの。OSMO Pocket 3 に求められるのが 90MB/s 以上なので、UHS-I 以上が求められるのが自ずとわかります。
バスインターフェース | 最大転送速度 |
---|---|
定義なし | 25 MB/秒 |
UHS-Ⅰ | 104 MB/秒 |
UHS-Ⅱ | 312 MB/秒 |
UHS-Ⅲ | 624 MB/秒 |
ローマ数字で定義されたバスインターフェースは、スピードクラスと同様に microSD カード上に記されています。
DJI公式推奨のmicroSDは入手困難
さて、いざ公式推奨の microSD カードを購入しようとすると、正規代理店から販売している製品が手に入りません。探せば並行輸入品(海外リテール品)は見つかります。しかしそれでは、日本国内向けの製品保証の適用外になる可能性が高いです。
では保証がきちんとした製品を買おうとするとどうなるのか。
SanDisk Extreme Pro は 32GB のみが推奨。圧倒的に少ない容量なので、買うなら複数枚必須。しかし正規の取扱店で販売される製品は価格が高いです。例えば ヨドバシカメラ での価格は7,510円。複数枚買うにはコストが掛かりすぎます。なお海外リテール品であれば Amazon でも入手可能です。
続いて Kingstone。正規代理店のプリンストン直営のオンラインストアでは、Kingston Canvas Go!Plus が販売しているものの売り切れ状態。上位モデルの Kingston Canvas React Plus は販売すらしていません。
Amazon や楽天にて入手できる製品は、販売代理店による販売もあるものの、代理店以外の販売も混ざっているため、購入する場合はきちんと確認すること。
販売元が「プリンストン公式オンラインストア」であれば、Amazon で購入するのはあり。その他、Amazon 以外の販売元で保証が受けられるかは不明です。
そして他を探しても Kingston Canvas React Plus の販売サイトは見つからず。
Lexar Pro (1066x) は楽天の Lexar 公式ストアをはじめ販売サイトは存在します。ただ Samsung EVO Plus と同等の性能なのに、価格が5倍以上するドン引きレベル。これはさすがに高すぎます。
国内の保証は諦めて、動作保証だけで海外リテール版を買うのか、国内正規品の高額な製品を買うのか。どちらも選択しづらく、DJI 推奨の製品を購入するのは足踏みしてしまいます。
結論 Samsung で良くないですか?
本当なら公式が推奨するマイクロSDカードを使うのが安心。でも手軽に買えないなら、製品保証がしっかりしている他の製品を使うほうが良いのではないでしょうか。
推奨モデル同等レベルの性能を持つ Samsung の EVO Plus は、人気商品で入手性が高く、価格もこなれています。僕は普段から使っている SD カードなので、公式推奨モデルのスペックを確認した上で迷わず購入しています。
実際に撮影できた実績もある製品ですので、どうしても DJI 推奨じゃないとダメじゃなければ、EVO Plus を使ってみてはいかがでしょうか。