マンションの窓の目隠し対策。風通しが変わらない、網戸に付けるエアリールーバーが万能だった
在宅ワークのフリーランスとして5年目を迎え、今年に入って間取りの広い部屋に引っ越しました。1つの部屋をまるごと仕事専用にしたおかげで、自宅での職場環境が大幅に快適になりました。
窓を開けると風通しがよく、エアコンの稼働を必要最小限に抑えられるほど。春や秋は窓を開けっ放しにして過ごしたいのですが、それができない事情があります。
抱える問題点
網戸だけでは部屋の中が丸見えになってしまう。完全にプライバシーが保護されていない状態。
少しくらい見えても……と許容できないほど、パソコン画面が外からしっかり見えます。ほぼ人通りが少ない場所ではあるものの、玄関先から丸見えなのは許容できません。
仕事に集中しているときは、宅配便以外のインターホンは無視したいので、余計に部屋で作業している様子が見えるのを避けたいのです。
そして外が暗くなると、部屋の中がもっと鮮明に見えてしまう。夜は絶対に窓を開けられない状況でした。
エアコンを使わず過ごしたい
せっかく窓を開けると心地よい風が入ってくるのに、窓を閉めてエアコンで空調しないといけないのは効率が悪いです。僕が求めているのは次の3点。
- 外から部屋の中が見えないこと
- 風通しが悪くならないこと
- 目隠しで外の明るさが遮断されないこと
同じ間取りの他の部屋ではどのような対策をしているか、軽く確認したところ すだれ を付けている家が圧倒的多数でした。窓に格子がついているため、取り付けは簡単。しかしデメリットが大きすぎます。
- 風通しが悪くなる
- 光を遮る効果が強く暗くなる
- 外から覗き見されているか分かりづらい
値段は安く抑えられても、求める理想とは異なります。
多少のコストは許容範囲として、もっと完璧なアイテムがないか探したところ、要件にぴったりの製品を見つけました。
窓の目隠しと風通しが完璧なアイテム
今までどうやってもマンションの廊下側から丸見えだった仕事部屋。この細かい格子状のアイテムを組み合わせるだけで、
外から何も見えなくなる!
上の写真は、このアイテムを装着して窓を全開にした様子。左側に窓を寄せ、右側は網戸の状態です。このように目隠し効果があるだけでなく、風通しが悪くならないのが最大の特徴。
これ、すごいぞ!
こんなにも目隠し効果を得られるアイテムがあるなんて。これは感動ものです。見栄えはいまいちですが、窓を全開にできる開放感に勝るものはありません。もうこの日のために、網戸の隙間問題を解決したようなものですから。
購入したのはこちらの製品です。
網戸につけるエアリールーバー
1枚あたり 19cm x 19cm で厚みが 4mm あります。専用の取り付けピンを使って、網戸に直接固定できるのが最大の特徴。初心者でも簡単に取り付けられます。もしかしたら、すだれより簡単かもしれません。
ルーバーとは、戸建ての庭などの目隠しに用いられるものです。金属素材や木製の板が斜めに並ぶことで、空気の通り道も確保されるアイテム。仕組みはブラインドと似ています。
アップにすると、その雰囲気が伝わると思います。
風通しが悪くならないのは、見た目からも想像できます。でも、こんなもので目隠し効果が得られるのか?僕も購入するまでは疑問が拭えませんでした。
エアリールーバーの目隠し効果を検証
ブラインドと同じで、角度をつける方向によって効果が変わります。どの方向でつけるべきか、効果の検証も兼ねて取り付け前にチェックしておきます。
次の写真は部屋から撮影したもの。エアリールーバーの向きを変えて左右で並べています。左側は手前に向かって角度が下がっている状態、右側は奥に向かって角度が下がっています。
左側のほうが目隠し効果が得られているように思えますが、外から見ると状況は一変します。
先ほどの目隠し効果が、真逆になりました。これは構造上、ルーバーの角度が斜めになっているため、上から覗き込むか下から覗き込むかで得られる目隠し効果が変わるのです。
つまり立った状態で見えるもの、しゃがんだ状態で見えるものが変わります。その特性を上手く利用することで、目隠し効果が得られるようになります。
エアリールーバーの取り付け方
エアリールーバー1枚に対して、取り付け用の穴が8箇所開いています。なぜ上下に2箇所ずつなのかは、後半で詳しく解説。現段階ではどちらの穴を使っても良いです。
その穴に専用の取り付けピンを刺して、そのまま網戸の網まで貫通させます。
次のように、網戸の穴を利用してエアリールーバーが固定されます。ピンが抜けないように網戸の穴が少し広がるものの、ピンを外した跡は爪楊枝など先の細いもので元の状態に戻せます。
この時、内側からピンを押し込むだけでは奥まで入らず、ピンが浮いた状態で止まってしまいます。
必ず網を押さえながら、エアリールーバーと密着させてピンを押し込むのがコツです。下の画像のようにピンが浮いていると、風でエアリールーバーがガタガタします。
詳しい取り付け方は、公式サイトが参考になります。
設置後の様子
まずはお試しも兼ねて購入した、12枚セットを取り付けた結果がこちら。よく見ると、部屋の中から妻が覗いています。
誰かが見てると思うと怖いけど(笑)、外から見る限りはあまりよくわかりません。
設置にあたっては、外側に向かってルーバーの角度が下がるようにしています。部屋の中から外の様子が見えても、外から見下ろす角度だと部屋の中が全く見えなくなる。これがルーバーの効果です。
しかし12枚だと網戸1枚全てを覆えません。上部は目隠ししなくても覗かれる心配はありません。右側の隙間はカーテンを寄せておけば、部屋の内側から見る限り気になりません。
それでも、うっすらとモニターらしきものが点いている様子はわかります。
せめてモニターだけは完全に見えないようにしたい。
そこでエアリールーバーの持つ、目隠し効果をレベルアップさせる機能を活用すべく、更に12枚セットを追加購入。ついでに上の隙間も埋めることにしました。
目隠し効果をレベルアップ
前述で軽く触れましたが、エアリールーバーは取り付けピンの穴が上下2つ並んでいます。この2つの穴を利用すると、2枚重ねて設置できるようになります。1枚目は上の穴、2枚目は下の穴を通すイメージ。
2枚重ねると、1枚の時よりルーバーが深くります。その影響で、水平時の目隠し性能が著しく向上します。
日中、夜と時間帯による見え方を確認した上で、最終的に6枚分のエリアを2重構造にしました。残ったエアリールーバーを使って、上の隙間も埋められて満足です。
2重にした効果で、部屋の内側から見ても外の様子がわからなくなるほどに。
ルーバー構造により風通しはほぼ変わらず。設置前後で日中の明るさも変わりありません。
エアリールーバーを切断しないと設置できない場所は、カッターを使って切断して取り付けました。切断箇所の表と裏に、カッターで切れ込みを入れると手で割れます。
ただしルーバー自体は薄くて割れやすいため、切れ込みは少し深めに入れるのがコツ。
一般的な網戸の規格だと、19cm 四方のエアリールーバー4枚で横がぴったり収まるようです。それでも窓によって網戸のサイズは異なるため、購入する際は事前にサイズを測るをおすすめします。
マンションの廊下から丸見え問題を解決
網戸状態だと丸見えだった部屋が
窓を全開にしても完璧にプライバシーが保護される状態になりました。
そして僕が求めていた3つのポイントを完璧に満たしています。
- 外から部屋の中が見えない
- 風通しが悪くならない
- 外の明るさは維持したまま
エアリールーバー、最高のアイテムです。
使用する上での注意点
僕にとっては完璧でしたが、人によってダメと感じるかもしれない部分を最後に挙げておきます。購入を検討する方は、こちらも参考にしてください。
取り付けピンを通すと網目が広がる
エアリールーバーの取り外しは、ピン単体ではなくエアリールーバーの土台と一緒にゆっくり外せば、そんなに力を使わず外せます。ただしピンを外したあとは、このように網目が広がってしまいます。
網戸の網は、ナイロンの糸が隙間を開けて互い違いに縫われているだけなので、爪楊枝など先の細いものを使えば元の状態に戻せます。広がっても心配する必要はありません。
ピンが飛び出る外観
網戸にピンを通して取り付ける構造であるため、外側から見るとこのように先端があちこちで飛び出している状態になります。
外からの見た目は美しくないです。でも自身の部屋を外から覗く機会はないし、気にするほどではありません。また時間が経つと慣れます。(ピンが飛び出していることを忘れます)
網戸にピッタリサイズではない
網戸のサイズも様々な仕様があるため、エアリールーバーで 100% 覆うのは難しいです。僕の環境でも 95% くらいのカバー率でした。
右上に隙間が空いているものの、この真後ろにカーテンがあるので問題ありません。不完全っぽく見えるけれど、ここは覗こうと思っても覗けない位置なので、目隠しが必要な範囲は 100% カバーできました。
僕にとって大満足な製品です
仕事部屋を快適な環境にしつつも、プライバシーをどう守るのか。部屋が丸見えだったのは、僕にとってクリティカルな問題でした。
しかしエアリールーバーのお陰で、風通しや窓からの明るさを維持したまま、プライバシーを守る目隠し効果が得られました。もしかしたら今年買ってよかったもの No.1 かもしれない。それくらい買って大正解なアイテムです。
同じような悩みを盛っている人には、ぜひおすすめしたいです。きっと期待通りの効果が得られると思います。