個人事業主が審査を気にせず借りられるUR賃貸。不動産屋から借りる必要なし

更新日: 公開日:2021/07/04
個人事業主が審査を気にせず借りられるUR賃貸住宅

個人事業主は不動産賃貸の審査が厳しく、借りられる部屋が限られている。そのような前情報が独り歩きして、フリーランス歴5年目になっても狭い賃貸物件に住み続けていた。

僕の仕事は、パソコン作業がメインの在宅ワーク。そして室内で写真や動画を撮影する機会も増え、そろそろ独立した仕事専用の部屋がないと手間の掛かる状況になってきた。そこで個人事業主でも簡単に借りれる、間取りが広い物件を探していたら、理想的な物件と出会うことができた。

その物件とは UR 賃貸住宅だ。

契約するための収入などの条件が明確であり、個人事業主でもサラリーマンと同じ条件の審査で借りられる。手続きは流れるように進み、物件を見つけた1ヶ月後には新居への引っ越しが完了した。

UR賃貸住宅って何だ?

詳しく知らなくても「♪ UR であーーーる」の CM はご存知ではないだろうか。

UR 賃貸物件の特徴

調べてみると、不動産屋から借りるより UR 賃貸は圧倒的に初期費用が安い と判明。

運営組織である UR 都市機構が保有している物件を、直接契約で貸し出している。不動産屋を仲介しないから、余計な費用が取られず安く済む。それが UR 最大のメリットだ。

  • 敷金は2ヶ月分
  • 礼金0円
  • 仲介手数料0円
  • 更新料0円
  • 保証人不要
  • 保険加入が必須ではない
  • 契約の審査条件が明確
  • 1K ~ 4LDK 以上と様々な物件がある

保証人や更新料が不要なのは嬉しいポイントだ。これまで住んでいた物件は保証会社を通していたため、それらの費用が0円になるのはメリットでしかない。

その代わりに、金銭的な条件をクリアしないと賃貸契約できない。詳しくはこのあと解説する。

火災保険は入居後に個人で代理店を探して契約する必要がある

家賃は高め。トータルコストはトントン

UR が保有する物件は、いわゆる団地が多くを占めている。そもそも公団住宅を管理している組織で、UR 賃貸住宅の入居者はのべ200万人を超える。ウィキペディアには 世界最大の大家 と記載があるほどだ。

物件のタイプも様々で、古いものは築年数40年を超えるものもあれば、30階を超えるようなタワーマンションも貸し出している。建物が古くても、部屋はリノベーションされたメンテナンス済みの物件を提供。しかも、無印良品や IKEA によるリノベーション物件もあるのが魅力的だ。

近隣の類似物件に比べると、家賃は若干高いと思う。古い団地であっても、きちんと整備されているため安く貸し出してはいない。好条件であれば、一般的な賃貸物件を探すのも1つの方法かもしれない。ただ実際に契約してみると、UR のほうが面倒がなくて良い印象を受けた。

また更新料や保証会社の費用が掛からないのを考慮すると、ランニングコストは一般の賃貸物件と変わらないと思う。

UR 賃貸を個人事業主が借りる場合

社会的信用度の低い個人事業主。ネットの情報を漁るだけでも、賃貸物件を探す苦労が垣間見える。しかし UR 賃貸物件であれば、そんな不安を抱く必要は一切ない。

契約するまでの流れ

UR の物件は、公式サイトもしくは物件を借りたい地域にある UR の営業所に出向いて探すのが基本だ。手っ取り早いのは公式サイトで物件を探して、インターネットもしくは電話での問い合わせからスタートする。

他の賃貸情報サイトにも、UR の物件が掲載している場合がある。しかし情報更新の速さは公式が最速ゆえ、他のサイトは残念ながら参考にならない。また問い合わせをすれば、ネット上に未掲載の物件情報も教えてくれる。

空き部屋になった直後は部屋の掃除が終わるまでネット上に情報が出回らないため、隠れ物件が結構あるのではないかと思っている。

僕は公式サイトの物件ページから、問い合わせメールを送った。その日のうちに電話連絡があり、そのまま内覧を予約。そして電話後にサイトから物件情報が消える。このスピード感も凄い。

内覧予約すると仮予約状態になり、他の人に先を越されて契約されないよう物件がロックされる。だから公式サイトからも情報が消え、僕だけが唯一契約できる権利を持った状態になる。内覧予約までは早いもの勝ちだけど、そこから安心して物件を選定できるのは UR の良いところ。

ただし仮予約できる物件は1件のみ。内覧後、物件を気に入れば本契約へ、または他の物件を仮予約する手続きへ移る。

個人事業主が UR 物件を借りるための条件

UR は審査基準がはっきりしている。個人事業主だからといって、門前払いされない。事業内容を問われることもなく、家賃に応じた次の条件をクリアできるか否かで判断される。(下段のカッコ書きは、単身者が借りる場合の条件)

家賃条件
82,500円未満
(62,500円未満)
平均月収が家賃の4倍
20万円未満平均月収33万円
(平均月収25万円)
20万円以上平均月収40万円

個人事業主の場合、所管の税務署へ行って 前年分の納税証明書(その2) を発行してもらう。そこに記載のある所得金額から、平均月収を判断。サラリーマンの場合は前年の源泉徴収票を提示。

経費を引いた所得が480万円あれば、どんな物件でも借りられる。20万円未満の物件の場合は、所得額396万円が最低ラインになる。もし収入面での審査がクリアできないのであれば、別の条件も用意されてる。

年収の審査に必要な書類は納税証明書のみ。押印がある確定申告書の控えのような、他の書類での審査は行われません。

収入条件をクリアできない場合

  • 1年分(最大10年分)の家賃を先払いする
  • 貯蓄額が家賃の100倍ある

収入はないけど、お金がある人に向けた条件で、どちらかを満たせば契約できる。先払いの場合、期間が終われば月々の支払いに切り替わるようだ。ただし、先払い期間における途中解約はできないので要注意。

上記の条件をクリアできなくても、他に特定の条件を満たしていると 収入基準の特例 を受けられる場合がある。詳細は UR の公式サイトをチェックしてほしい。

内覧予約から本契約までの期間は短い

仮予約状態になると、その物件は独り占め状態になる。他の人に先を越されて契約される心配はないものの、契約締結までの期限が限られているので注意が必要だ。

  • 内覧は予約から1週間以内に行う
  • 内覧予約から2週間以内に契約の書類提出
  • 書類提出から1週間以内に契約締結(敷金等の支払い)
  • 物件によって契約後の即日入居可

上記内容は公式サイトの掲載事項だが、物件によって異なるケースがあるらしい。僕の場合は、契約の書類提出日に即時審査されて、その場で契約締結に至って敷金等を支払った。物件を見つけてから、わずか10日ほどの出来事だ。

まとめ

  • UR 賃貸は個人事業主でも借りられる
  • 契約条件は家賃に応じた収入があること
  • 収入がなければ家賃の年払い契約で対応可
  • 礼金0円、仲介手数料0円、更新料0円、連帯保証人不要
  • 内覧予約から本契約まで3週間程度

一般的な賃貸物件では、個人事業主であることが原因で断られるケースがある。しかし UR 賃貸であれば、収入などの条件をクリアするだけ借りられる。そして収入がなくても、1年分の家賃前払いでも対応可能。

UR の良いところは、会社員でもフリーランスでも物件を借りるための審査条件が同じであり、その内容が明確に提示されている点。個人事業主が安心して物件探しできる、唯一無二の存在だと思われる。

鉄道の駅から少し距離があったり、築年数が浅い物件が見つかりにくいデメリットはあるものの、在宅ワークがメインの職種においてはマイナスに感じることはない。むしろ団地街に住むことで、スーパー等のお店が近くに何店舗もあり、駅前よりも平均価格が安い恩恵を受けている。

一人暮らし用のワンルームから 4LDK のファミリー向けまで、物件のラインナップは豊富だ。そして不動産屋のような営業電話もない。気軽に物件探しをするなら UR 賃貸がおすすめだ。

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About me

NJ

元システムエンジニア。個人事業主として独立して Web サイト運営、ポップデザインや動画制作など、パソコンでモノづくり。

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