新潟グルメ、バスセンターのカレー。駐車料金を払っても食べたいスパイシーな大人の味

ここ10年くらいだろうか。夫婦ではまっている旅先がある。新潟県だ。僕の住んでいる街から関越自動車道を使えば、ものの数時間で現地入りできる。
魚が美味しく、米も美味しい。日本酒の種類は選びきれないほど豊富にある。何を食べても美味しいだけでなく、何を食べても安い。僕にとっては、食事する目的で旅に行きたい、美味しい都道府県の1つだ。
そんな新潟グルメの中から、B級グルメとも言えるバスセンターのカレーを紹介する。只者ではない、大人からの支持が熱い人気のカレーだ。
バスセンターのカレーとは?
JR新潟駅から徒歩で10分弱。地元の路線バスと長距離高速バスの発着点となる万代シテイバスセンターの中に、そのカレーを提供するお店がある。
店舗名は「名物 万代そば」だ。カレー屋ではなく、立ち食いそば屋。だけどカレーが大人気。朝8時から営業している。もちろん、カレーも立ち食いだ。
安くてスパイシー、美味しい大人の味
店のシステムは立ち食いそば屋だから、食券を購入する仕組みになっている。昼時は食券を購入する列、食券を提出する列と、2本の行列ができるほど繁盛している。
券売機は最上段にカレーが配置。価格はご覧の通り、とにかく安い。そしてカレーライスは、想像の 1.5 倍の量が入っている。うっかり大盛りを頼んでしまうと、後悔する確率が高いので要注意。
普通カレーライスですら、結構な量に感じると思う。大人の男性でも、食べたらお腹いっぱいになる。旅の食事で食べるなら、ミニカレーライスが丁度いいかもしれない。
- ミニカレーライス 390 円
- 普通カレーライス 480 円
- 大盛カレーライス 560 円
価格は2021年6月現在。
食券を出すと、すぐにカレーがやってくる。写真では伝わりづらいが、普通サイズで一般的なカレーよりも米の量が 1.3~1.5倍くらい多いのをイメージして欲しい。その上に満遍なくルーがかけられる。
給食や食堂のカレーを彷彿させる、昔懐かしい黄色いポークカレー。ぶた肉や玉ねぎの具は大きめなのに柔らかい。そして味は、スパイスが効いた大人仕様になっているから驚きだ。甘そうな見た目なのに、しっかりと辛さが残る後味。そして奥からやってくる、そば屋のカレーが持つ出汁の味。
周りがサラリーマンや職人さんだらけだったのも頷ける。
ドロッとした粘度の高いルーが、いい具合に米と絡まる。これはもう、ご飯を食べるために用意されたルーだ。カレーのルーはお店で手造りしているもので、和風だしを入れて豚骨ベースのスープで伸ばしているらしい。
玉ねぎの甘さに加え、だし&スパイシーの組み合わせが最強すぎる。思い出すだけでまた食べたいと思わせるのも、人気たる所以ではないか。
食べ終わったあとの満腹感も半端ない。これがワンコインで食べられるのは、なかなか贅沢だ。
そしてスプーンをよく見ると、バスのハンドルをモチーフにしたロゴと共にバスセンターの文字が刻まれている。このレトロな雰囲気も良い。
バスセンターのカレーはどこで食べられる?
新潟駅から向かう場合、まず万代シテイへ向かう。万代口からバスが出ているが、バスでも徒歩でも10分の距離にある。
この万代シテイの一角に、バスセンターがある。大きな交差点から眺めると、大きくバスセンターと書かれた建物があるからすぐにわかる。この交差点の反対側には伊勢丹がある。
こちらはバスセンターの入り口で、建物の反対側にも入口がある。徒歩の場合は、そちらから入ったほうが早い。文字だと伝わりづらいので、新潟駅から万代そばまでの Google マップのナビを載せておく。
車で行く場合の最適な駐車場
万代シテイ付近は駐車場がたくさんある。ただし施設に併設する駐車場は、長時間駐車するには向いていない。バスセンターのカレーを食べるだけなら、どこへ停めても100円程度しか料金は変わらない。
もし万代シテイなどを見て回るなら、駐車料金のアッパーがある駐車場を利用するのをおすすめする。先ほどのバスセンターのロゴが入った建物が見える交差点の反対側に、平日最大700円、週末最大800円で停められる大型駐車場がある。
僕はカレーのために、この一番近い駐車場に停めてしまう。そして駐車料金の上限まで、この辺りをプラプラして過ごす。
他に買い物をする想定なら、万代シテイの提携駐車場に停めたほうが良い。提携割引が適用される。ただし買い物をしなければ割高だし、お店から少し離れている。詳細は万代シテイの公式サイトを参照。
ちなみに、バスセンターのカレーで駐車料金の割引サービスは受けられないのであしからず。
近くで「イタリアン」も食べられる
新潟県民に愛されるB級グルメ、焼きそばにトマトソースを掛けて食べる「イタリアン」をご存知だろうか。地元民のソウルフードで、全国区の食べ物と勘違いされるくらい人気のあるメニューだ。
そのイタリアンは、このバスセンターの2階にある店舗「みかづき」で提供される。
ただしバスセンターのカレーを食べてイタリアンをはしごするには、強靭な胃袋が必要だ。一度は食べてみたいのに、カレーの誘惑が強すぎて未だに口にしたことがない。
価格も350円と激安なので、次はミニカレーライスとのセットでチャレンジしたい。
余談だが1973年から提供が開始されたバスセンターのカレーに対し、イタリアンの歴史は1960年までさかのぼる。実はどちらも歴史のあるB級グルメだったりする。
レトルトのお土産がある
東京でもバスセンターのカレーが食べたい。いつでも好きな時にバスセンターのカレーが食べたい。新潟に行くまで我慢できない。
そんなときはレトルトカレーを買えばいい。商品名は「バスセンターのカレー」そのままである。きっと新潟を再訪する前にカレーが食べたくなるから、お土産に買うのをおすすめする。駅のお土産屋や高速道路のサービスエリアでも購入できる。
そして万代カレーの券売機からも購入可能。もちろん我が家もお土産に買っている。
パッケージには 1.5 人前と書かれている。一般的なレトルトカレーと比べても、箱の大きさに驚くかもしれない。こんなにいっぱいカレールーが入ってるのか?!と。
スーパーで売ってるボンカレーは1人前 180g で、函館のお土産である五島軒のカレーは具が多く1人前 200g ある。そしてバスセンターのカレーは 220g と圧倒的な量を誇る。
価格は 540 円と、一般的なカレーより高い。バスターミナルの一角で運営している立ち食いそば屋の、ローカルなレトルトカレーだ。大手企業と同じ価格帯で販売できないのは仕方のないこと。
ネットショップで販売している
この記事を見てバスセンターのカレーを食べたくなったら、ぜひネット通販を活用して欲しい。ただし注意点がある。
- Amazon や楽天市場は公式な販売経路ではない
- 送料がかかる(まとめ買いがおすすめ)
ネット通販を利用する場合、道の駅 新潟ふるさと村 が運営している 新潟ふるさと名物 SHOP を利用すれば 540 円で購入できる。Yahoo ショッピング経由での購入になるので、PayPay での支払いも可能だ。
Amazon や楽天は、ぼったくり価格で販売しているので特に注意して欲しい。
ネットで買うなら公式ショップから購入して欲しい。いち新潟ファンとしての切なるお願いです。