Lemnos dandelion を購入。シンプルでおしゃれ、ミニマルなデザインの掛け時計が好き
アナログ時計が好き。だから腕時計はゼンマイ式のクロノグラフ。
パソコンやスマホがあれば、時計なんかいらない。そんな考え方もできるけど、一日中パソコンに向かって作業をしている僕にとって、感性を失わないためにもアナログ的なものに触れる機会を大切にしています。
だけど一日のうち最も長い時間を過ごす、自宅の仕事部屋には時計がない。視界に入っても邪魔にならない、数字が記されていないシンプルな時計が欲しい。
そこで見つけた Lemnos の dandelion ダンデライオン。
富山県にある、時計を中心に扱っているインテリアメーカー「タカタレノムス」の商品です。
おしゃれなデザインに一目惚れ
シンプル、ミニマル、クール、ポップと、いかようにでも表現できるこの時計。癖のない魅力あるデザインにひかれて購入しました。
デザイナーは nendo の佐藤オオキさん
時計の裏には designed by nendo と記されています。
この時計をデザインした nendo の佐藤オオキさんは、2020年5月に一新されたローソンのプラベートブランドのデザインに携わったことでも有名な方。簡素化されたデザインに、パッと見てわかりづらいと話題にもなりました。しかしそれはあくまでも一部の意見であり、ローソンブランドを再構築するために一役買っています。
目立ちすぎるデザインは情報過多になりやすい。と、既存の商品アピールが強いデザインを廃止することで、ローソンが掲げている企業理念の人や環境への優しさに寄り添ったものになりました。
タンポポの綿毛が数字の代わりに
この dandelion は2014年にデザインされた作品。nendo の公式サイトに次のような説明があります。
数字の代わりにタンポポ (=dandelion) の綿毛の本数によって時刻を伝える掛け時計。綿毛がふわふわと風に舞い散るように、流れ続ける時を表現した。
離れると綿毛の本数は数えられないけど、近づくと仕掛けられたデザインが見えてくるのがお気に入りポイント。
カバーされていない時針と分針
この時計は風防カバーがなく、時針も分針も剥き出し状態です。
カバーがないことで、この時計が持つマットな質感が際立ちます。それだけでなく、照明による光の反射もありません。どの角度から見ても、時刻がくっきり見える。
とてもいい感じ。
カラーバリエーションは3色
購入時に一番迷ったのが色の選択。ベージュ、グレー、ホワイトと、順応性が高いカラーで展開。あまりに迷い過ぎて、全色買って自宅の時計を全て入れ替えようか本気で考えたほど。
設置するのは仕事用の部屋なので、一番落ち着いた雰囲気のあるベージュを選択。設置すると雰囲気はイメージ通りで大正解。他の色を選んでも、部屋との相性は良さそうです。
デザイナーがわかる Lemnos の時計
この dandelion に限らず、Lemnos はデザイン性の高い時計がたくさんラインナップされています。しかも公式サイトをチェックすれば、それぞれの作品のデザイナーがわかるようになっているのが特徴的。他にどのような作品を作っている人が手掛けているのか、違った視点から商品を選ぶのも楽しいと思います。
使用感
構造は至ってシンプルなアナログ時計
単3電池1本で動く単純なムーブメント。本体には裏蓋がついています。
秒針のないモデルでジリジリ動くタイプの時計ではなく、耳を近づけるとわずかながらカチカチ音がします。
生活音にかき消されるような環境であれば、おそらく気になりません。実際に僕が設置した仕事部屋は、外から入る環境音でカチカチ音は全く聴こえません。
付属のネジは賃貸に不向き
本体の付属品は、単3電池とネジが1本。壁掛け用のネジは賃貸に不向きな太さです。そのため、細いピンを3本刺して固定する、穴が目立たないタイプのフックを別途購入。
本来はピンを刺した後に白いキャップをはめる仕様ですが、キャップの厚みで時計が引っ掛けづらくなるため、頭のキャップは付けずに利用しています。
なお、同じようなフックが DAISO や Seria にも売っています。
総評
使用感は良好。デザイン性から満足度も高く、とても満足感のある買い物ができました。
レムノスの製品は、デザイナーの顔が見える商品展開をしているから、それだけでも親近感が湧いてきます。かと言って割高なわけでもなく、手の出しやすい価格帯で展開しているのも良心的です。総じてデザイン性が高く、実際には同社の製品でどれを買うか数点の候補から迷ったほど。
ちなみに東京都内(茗荷谷)には Lemnos のショールームがあります。時計メーカーが自社のショールームを構えるケースは、かなりレアだと思います。もう既に購入済みだけど、機会があったら足を運んでみたいですね。
最後にもう一度。カラー展開は3色。
Web サイトによって写真の色合いが違って見えますが、今回で掲載した写真は限りなく実物に近い色合いの画像を載せているので参考にしてください。