無印良品の壁に付けられる家具で神棚を作る。賃貸でも設置できてシンプルな仕上がりが良い
うちには神棚がない。神棚代わりとして機能する棚もない。欲しているのは、御札を祀ることができる簡易的なもの。
できればシンプル、かつ洋室に置いても違和感のないものが望ましく、いろいろと探して辿り着いた無印良品の「壁に付けられる家具」シリーズ。細いピンで止めるため壁への穴は最小限で、賃貸ユーザーにも人気の商品。現在は Amazon や楽天も公式の販売店として扱われているので、店舗に行かなくても入手できます。
購入したのは長押と、L字の棚。どちらも 44cm でウォールナット材のものを選択。
※ 現在は丸いマグネットが付いた新型モデルにアップデート。
壁につけられる家具で神棚を作る
この壁に付けられる家具は、樹脂製のフックを壁に取り付けて本体を引っ掛けるように固定します。取付け方法はこのあと詳しく紹介しますが、石膏ボードの壁でも安定して取付けられて、ピンの穴が目立たないのが特徴です。
こちらが壁に取り付ける専用フック。
本体の裏側はこんな感じ。
神棚の設置場所を決める
神棚の位置は日当たり・風通しが良い東向き、または南向き場所に祀るのが望ましく、洗面所やキッチンといった水回り、人の出入りが多いドア付近は避けなくてはいけません。
最も適しているのは、南に面したリビングです。設置するのは、目線より高い位置。神棚の上を人が通らないように安置するのですが、集合住宅だと階上に誰かが住んでいる場合があるので、そのときは天井に「雲」の字を貼って、神棚の上は便宜上空であると示しておきます。
うちは最上階なのでそのままで問題ないですが、「雲」と書いた紙を貼ったり、このような雲の字になっている板 を貼るパターンがあります。
壁につけられる家具を取り付ける
上段は御札を置けるよう長押を配置して、下段にはお供物などが置けるように棚を設置します。
まずは上段の長押から。天井に御札がぶつからないように、長押の底面がくる位置をマスキングテープで印を付けます。そして、その位置に長押が合うように、説明書に付属している取付用ガイドを壁にテープで止めます。
ここで注意点。水平になるようにガイドを貼り付けないと、設置時に斜めになってしまいます。水準器 を持っていなければ、スマホが水準器代わりに使えるので試してみてください。
- iPhone: 標準の計測アプリを利用
- Android: 水準器のアプリを利用
「天面の目安位置」の線に水準器を合わせて、水平になるように調整します。斜めになっている場合は、少しずつガイドの紙をずらしながら水準器で確認します。ちょっと面倒ですが、大事な作業なのでしっかり合わせます。
場所が決まったら、取付用ガイドにある取付位置に専用フックを合わせてピンで固定。
左右それぞれフックを取付けたら、本体をはめ込んで出来上がり。グラグラしないように、しっかりとフックに噛ませます。
続いて下段の棚です。
どれくらい距離を離したらいいか、あれこれ試しながら取付用ガイドを貼り付けます。先に付けた長押と位置がズレないように、左側面の位置をしっかり合わせるのがポイント。
先程と同じように、水準器で水平になる位置を決めます。あとは専用フックを壁に取付けて、棚本体を取り付けたら完成です。
御札を神棚に設置してみる
御札を置く簡易的な神棚として用意したものなので、榊立てなどの神具はありませんが、配置してみると良い感じに収まった気がします。(榊は造花でもいいから飾る予定)
長押には段差があり、御札がずれ落ちる心配がありません。御札を立ててもスペースに余裕があるため、破魔矢も置けそうです。
ただ地震で倒れてしまう可能性は否定できません。ナイロン線 か釣り糸(テグス)のようなもので、御札が倒れないように対策するのが理想的かと思います。
実際に設置からしばらく経ちますが、今のところ御札が倒れることなく安定しています。
賃貸物件の神棚にちょうど良いぞ!
完成した神棚は、イメージ通り無印良品らしいシンプルですっきりした仕上がりで満足しています。なかなか賃貸だと本格的な神棚を設置するのは難しく、壁に穴を開けるといっても限度があるため、穴の目立たない無印良品の壁に付けられる家具シリーズで解決できたのは良かったです。
今回取付けたのは 44cm の棚・長押です。この壁に付けられる家具は、他に 30cm と 88cm のモデルがあって、環境に合わせてサイズ・色が選べるのがポイント。
もし御札だけを立てるなら、長押だけでも良いかもしれません。神具などを置く場合は棚も用意して、同じように二段にするのが良いかと思います。マンションやアパートなどの賃貸物件でも神棚代わりとして簡単に取付けられるので、ぜひ試してみてください。